タカシマヤタイムズスクエア(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-1111)は3月28日、12~14階の「レストランズパーク」をリニューアルオープンした。運営・開発は東神開発(世田谷区)が手がけた。
改装規模は約1240坪。店舗数はリニューアル前に比べ5店舗多い33店舗で、新規・新業態は15店舗。リニューアルは、従来のターゲット層である20~30代男女からMDの幅を広げ、「アッパークラスの大人をターゲットに、イタリアンに偏りがちだった業態を見直し、幅広い業態を展開」(同社)しているのが特徴。総投資額は約8億5,000万で、売上目標は年間60億円を見込む。
輸入品卸売事業などを手がけるブルターニュ(新宿区神楽坂4)は13階に、そば粉100%を使用したフランス・ブルターニュ地方のクレープ料理「ガレット」を提供する「ブレッツカフェ クレープリー」を出店。同店は3店舗目の直営店で、百貨店への出店は初。
店舗面積は約25坪で、席数は48席。店内は、フランスから輸入したという木製のテーブルや什器を配置するなど、木のぬくもりが感じられる空間になっている。主なメニューは、ハム・卵・チーズを使用した「コンプレット」(950円)と呼ばれる伝統的な料理のほか、パプリカや生クリームを用いてアレンジしたオリジナル料理「ブルトンヌ」(1,680円)、デザートとして提供する「バターと砂糖のガレット」(550円)など。
アルコール類は、りんごの発泡酒「シードル」を5種類用意、グラスは「気軽さを演出するため」(同社)取っ手のない陶器製のものを使用。主なメニューは「シードル ヴァル ド ランス クリュ・ブルトン 甘口・辛口」(480円~)など。ターゲット層は女性で、想定客単価は、昼=1,480円、夜=3,800円。また、「塩キャラメル」(650円)や「バター風味のビスケット」(1,200円)などの菓子類や、同地方の陶器「カンペール陶器」の展示販売も行う。
また、駅ビルを中心に飲食店を展開しているデリシャスリンク(渋谷区)は13階に「リストランテ CANOVIANO」(代官山)のオーナーシェフ・植竹隆政さんをグランシェフに迎え、リストランテ「CANOVIETTA TAKAMASA UETAKE」をオープン。店舗面積は約54坪。席数は、店内席=58席、テラス席=20席。メニューはコース料理が中心で、ランチメニュー=1,575円~、ディナーメニュー=3,990円~。
そのほか12階には、点心料理店「ディンタイフォン」、タイ料理店「ブルーロータス」、ハンバーガーカフェ「ウェストパーク カフェ」が、13階には洋食料理店「新宿中村屋 オリーブハウスダイニング」、チャイニーズレストラン「健美菜館 麗花仙」、グリル料理店「OCEAN GRILL TOKYO」、インド料理店「シターラ グローブ」、「うどん割烹 むぎ万」、カフェバー「まるうめ 柳カフェ」が新規オープンする。
今回のリニューアルでは13階のテラス部分を「ホワイトガーデン」と名付け庭園空間としたほか、吹き抜け部分に緑を配置し、木を内装に使用するなど、「癒し」をテーマに共有スペースの「環境」整備を図ったのが特徴。インフォメーションカウンターや喫煙室、赤ちゃん休憩室も新設した。
リニューアルは、同館の開店10周年を機に段階的に行っているもので、4月19日には全館のリニューアルオープンを控えている。