新宿駅東口のコニカミノルタプラザ(新宿区新宿3、TEL 03-3225-5001)で11月2日より、スズキコージさんの絵本原画を展示する「特別企画展 スズキコージ ワンダ~?フル・ゾーン」が開催される。
スズキさんは、1948(昭和23)年静岡県生まれ。1972(昭和47)年に「ゆきむすめ」(世界文化社)で絵本画家としてデビュー。以来、多くの絵本や絵画、映画の劇場ポスターなどで多彩な表現活動に取り組んでいる。
同ギャラリーでは、文部科学省の教育・文化週間に合わせ、教育・文化の発展を支援する取り組みとして絵本の原画展など、子ども向けの展覧会を毎年開催。特別企画展は今年で5回目。「多くの子どもたちにとって、絵本の楽しみはなんといっても見開きの画面いっぱいに描かれた絵が持つ『力』。そこに『迫力・臨場感』が加わった絵本作家の代表格がスズキコージさん」と同ギャラリー広報担当者。「どの作品を見ても一目で『ああ、スズキコージだ』とわかる絵本ばかり。架空でもなく、空想でもなく、そこはまさしく不思議いっぱいの『ズキンワールド』」と紹介する。スズキさんは自身を「コージズキン」、描き出す世界を「ズキンワールド」と表現する。
多数の絵本作品から、「ゆきむすめ」「重さと力」「エネルギー」の3作品を紹介。「『ゆきむすめ』は絵本デビュー作品で、岸田衿子さんの文に、スズキさんが描いたゆきむすめがとてもかわいらしく、雪景色や雪のモチーフも美しい作品」。「重さと力」「エネルギー」については、「科学の思考方法を平易に説く池内了さんの文章に、スズキさんのエネルギッシュな絵で、さらに引きつける力が増している」と解説する。
会場では、初期作品と近作の絵本原画、立体的なオブジェなどで「コージズキン・ワールド」を展開。約60点を展示する。
11月2日~6日にはスズキさんが来場し「ライブペインティング」を予定。2×4メートルの大きなキャンバスに下書きなしで直接描いていく。
開場時間は10時30分~19時(最終日は15時まで)。入場無料。11月18日まで。