新宿の老舗カフェで写真展-「伝説の」パーティー料理を回顧

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 JRと東京メトロ・丸の内線を結ぶ新宿駅ターミナルの地下道に軒を構えるビア & カフェ「BERG(ベルク)」(新宿区新宿3、TEL 03-3226-1288)の店内で現在、写真展「伝説のパーティー料理展」が開催されている。

 同展は、1998年~2004年に同店が実施していたケータリングサービスの料理を、同店副店長で写真家の迫川尚子さんが撮影したもの。

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 作品数は24点。種子島から取り寄せたえびミソを詰めた「ぞうりえび」や、身が厚く甘味が特徴の「ミズイカ」など、東京では入手しにくい素材の料理や、野菜を牛タンや生ハムで巻いたおつまみなど、酒に合うメニューの料理写真が中心。ケータリング班として活躍した迫川さんをはじめ、スタッフの今香子さん、市原結美さんによる当時のエピソードなども交えた料理の解説を、それぞれの写真のキャプションとして掲載している。

 同店は、ギャラリー「コニカミノルタプラザ」(新宿区)で個展を開催する写真家からオーダーを受けたのを契機にケータリングサービスを開始。評判は口コミで広がり、俳優の浅野忠信さん、現代美術家の大竹伸朗さん、写真家の英伸三さんなどのオープニングパーティーも手がけた。採算度外視で引き受けていたため、サービス自体は3年前に終了したが「レシピを何らかの形で発信できれば」という思いから、当時撮りためていた写真の公開に至ったという。

 撮影を手がけた迫川さんは、パートナーの井野智也さん(同店店長)とともに同店を経営するかたわら写真家としても活躍。新宿の労働者などを撮影した写真集「日計り」(新宿書房・刊)などの代表作がある。

 同店は、同所に出店して17年。定番メニューはビール、コーヒー、ホットドックなどで、ドリンク・フードともに30種類以上を提供する。価格は、ドリンク=210円~378円、フード=189円~504円。コーヒー豆、パン、ソーセージなど、使う素材はそれぞれ「その道の職人」から仕入れているという。

 大手チェーン店ではなく1店舗のみの個人経営店にもかかわらず、素材にこだわりながらも価格を抑えた豊富なメニュー展開で、老若男女問わず常連客も多い。店舗面積=15坪、席数=40席と小規模ながら、1日平均1,500人もの来店客があるという。

 迫川さんは「ケータリングサービスは、ベルクを多くの人に知ってもらう良い機会になり、新メニューの創出にも一役買った」と振り返る。今では、ケータリング料理の中から生まれた「骨付きモモ肉」が、月1回提供する人気メニューになっている。写真展は1月31日まで。

BERG

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