京王百貨店新宿店（新宿区西新宿1、TEL 03-3342-2111）の中地階「デリカコーナー」で7月14日、仙台空港限定商品「仙台エアポートカレー」（200グラム、500円）の販売が始まった。

　同商品は、1981（昭和56）年当時、仙台の旧国内線ターミナルビル・レストランで提供されていた伝説の「ビーフカレー」を、当時の料理長によって味を復元したレトルトカレー。製造・販売は「ウェルネス伯養軒」（宮城県名取市）。駅弁や空弁、ケータリングサービスなどを東北エリアで展開する1890（明治23）年創業の老舗メーカー。

　3月の震災で閉鎖されてしまった仙台空港。そのターミナルビル内の売店で販売されていたのが同商品。幸いにもカレーの製造工場には大きな被害がなく、震災以前に製造された在庫も残っていたという。同社とは、京王百貨店の人気催事「元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」でも古くから付き合いがあったため、「伯養軒さんが販売する場所がなく困っていると聞き、復興支援の一助として取り扱いを始めた」と京王百貨店広報担当の深山さん。

　現在、仙台空港ターミナルビルは一部が営業を再開し、空港2階の売店は販売を開始。しかし1階で同商品を食べることができた飲食スペースは、9月下旬のグランドオープンに向け復旧工事中という。「昔懐かしい洋食屋さんの味を楽しんでほしい」と深山さん。　

　営業時間は10時～20時。