新宿ピカデリー(新宿区新宿3)で6月29日、「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」のプレミア試写会が行われ、村田和也監督、声優の朴ろ美(パク・ロミ※「ろ」は王へんに路)さんが登壇し、コスプレ姿でブラックマヨネーズの2人とSKE48のメンバー5人が応援に駆け付けた。
「月刊少年ガンガン」(スクウェア・エニックス)で連載され、単行本全27巻は累計5000万部を突破した、荒川弘さんが描くコミック「鋼の錬金術師」。物質を「等価交換」して再構築する錬金術を習得した、エドワードとアルフォンスのエルリック兄弟が過酷な旅をする物語。これまでに2度のTVアニメーション化と劇場版作品が公開され、7月2日には2作目となる劇場版作品の同作が公開される。
村田監督は「スタッフにエネルギーを発揮してもらった。熱い映画になっている。『鋼の錬金術師』の王道をいく作品になった」とあいさつ。主人公エドワードの声を務める朴さんは「劇場版制作の話を聞いたのが、TVシリーズのクライマックスを収録していた頃で、収録に集中していたので喜べなかった。だから今になって喜んでいる。大きなスクリーンで見るのは今日が初めてなので、皆さんと一緒に楽しみたい」と話した。8年間エドワード役を続けていたが、今回初めて制作会社の「ボンズ」(杉並区)へ陣中見舞いに行ったエピソードを披露し、スタッフの情熱に感動したと話す。
劇中のアメストリス軍のコスプレをして登場したブラックマヨネーズの小杉さんは、芸能界一の「ハガレン・ファン」と言い続け、同作の声優も務めることに。おなかが大きくはみ出た衣装に「試写会に向けて体を絞ってくるのを忘れた」と会場の笑いを誘い、「好きな漫画に声優として呼んでもらえ、こんなにうれしいことはないヒィーハァー」とおなじみのギャグも。原作を全く読んだことがない吉田さんは「錬金学校の2年生をやってる吉田です。バーターで呼んでもらえました」と自虐的なあいさつを。
「朴さんに会えると聞いてどきどきしていました」とSKE48の松井さん。他のメンバーは小杉さんに「グラトニーが制服を着ているよう」とちゃかす。自称「薄毛の錬金術師」という小杉さんが、SKE48のメンバーを「男を惑わす錬金術師」と命名。最後は会場の観客と一緒に全員でヒットを祈願して掛け声を上げた。
「鋼の錬金術師 嘆きの丘(ミロス)の聖なる星」は7月2日、全国ロードショー。