西新宿に先月オープンしたカフェ「&C(あんどしー)」(新宿区西新宿5、TEL 03-6276-0469)が、ドリンクに「茶碗蒸し」「あんトースト」「日替わりサラダ」がサービスで付く「岐阜モーニング」を看板メニューとして提供している。
岐阜モーニングは名古屋の喫茶店のモーニングサービスと同様、ドリンク以外のサービス品が過剰なことで有名。同店オーナーの国安晶世さんはもちろん岐阜出身。「岐阜の人は喫茶店にかけるお金が全国1位で平均の3倍。みんな喫茶店で済ませてしまい、友人と待ち合わせするときもわざわざモーニングの時間に合わせるほど」だという。
東京に来て、朝から喫茶店が開店していないことに驚いた国安さん。「岐阜では8時から開いている。朝からおじさん、おばさんがたくさんいる」。出社前に朝食として利用するのはもちろん、休日は家族で朝食を食べに行くほどの文化だという。「名古屋のモーニングも有名だが、名古屋はこのごろ『東京化』してちょっとおとなしくなってきたと思う」とも。
7坪の店内にはテーブル席12席を用意する。ガラス張りの店内の壁一面を黒板にし、メニューを直接書き込むほか、椅子やテーブルも明るい色に統一した。
モーニングは、有機紅茶、ハーブティー、キャラメルティー(いずれも450円)や有機コーヒー(500円)などをオーダーするとサービスで付いてくる。これらのドリンクもポットサービスで2杯分。初めての人は「茶碗蒸し」に驚くという。「どうして岐阜のモーニングに茶碗蒸しが付いてくるのか私も分かりません(笑)」と国安さん。「岐阜では当然なんです」。
3種のランチメニューは日替わり2種と定番ランチ(いずれも850円)が。定番ランチのシャケの薫製は自家製というこだわりも。「この付近には男の人が通う中華料理店などが多いので、OLの方には助かる、うれしいと喜ばれている。休日には地元の人に来てもらえるようになった」と店長の蓮沼さん。「ゆくゆくは夜の営業も始めたい」とも。
営業時間は8時~14時ごろ(土曜・日曜・祝日は9時から)。モーニングは11時まで。火曜定休。