新宿のリビングデザインセンターOZONE(新宿区西新宿3、TEL 03-5322-6500)で7月23日、住宅セミナー「くらしのかたちを考える~無印良品の住宅の商品化の変遷を通して~」が開催される。
講師は、良品計画の「くらしの良品研究所」研究員の土谷貞雄さん。1983(昭和58)年、日本大学理工学部建築学科を卒業後4年間、イタリアで建築を学ぶ。2004年、無印良品の子会社「ムジ・ネット」で住宅事業の責任者に、2008年には同社取締役に就任。昨年より無印良品くらしの研究所研究員、暮らしに関するアンケートやフィールドワークを担当している。
「商品化住宅に取り組んだ末に行き着いたのは、ものをつくることではなく、その背景を伝えることであり、ユーザーに自分の暮らし方を考えてもらうことだった」と土谷さん。
同館広報担当者は「建築家に今求められているのは暮らし方を提案することでは。理想の暮らしの実現には知恵や技術も必要。暮らしを考えることは『間取り』を考えること、それは暮らしのプログラム」と話す。
「土谷さんの活動を通して、100万人のユーザーとのコミュニケーションと多角的な研究から浮かんできた事実を伝える。建築の商品化とは?暮らしを考えるとはどういうことか?建築に携わる方々とともに考える建築家の新たな仕事の領域を探すヒントとなるのでは」とも。
開催時間は18時30分~20時30分。参加費は2,000円で、定員は60人。