東京工芸大で写真展「廃墟の重工業地帯『シレジア』」-塚原琢哉さん作品初公開

Silesia 1 ©塚原琢哉

Silesia 1 ©塚原琢哉

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 東京工芸大学の中野キャンパスにある「写大ギャラリー」(中野区本町2、TEL 03-3372-1321)で2月16日より、塚原琢哉さんの写真展「廃墟の重工業地帯『シレジア』」が開催される。主催は東京工芸大学芸術学部。

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 塚原琢哉さんは1937(昭和12)年東京生まれの写真家。日本大学芸術学部写真学科を卒業。1974(昭和49)年、写真家のアンセル・アダムスさんの招きで「ある一つの世界」展をカリフォルニアで開催。1981(昭和56)年にはストライプハウス美術館(港区)を設立し、現代美術と写真の紹介を始めた。個展に「塚原琢哉の触覚的空間“白い遊び”」(1974年、東京)、「Ocean Fantasy」(1988年、ポーランド)、「ポーランドの二つの祈り」コンタックスサロン(1998年、東京)などがある。

 シレジアは廃墟となったポーランドの重工業地帯。現在この廃墟は「文化遺産」と呼ばれている。同展は、塚原さんがこの廃墟を数年かけて撮影し、シレジア他3部作へと発展させたもの。「廃墟の重工業地帯『シレジア』」は第1部でインクジェットプリント作品約40点を展示する。

 同館の広報担当者は「日本を代表する写真家である塚原琢哉さんの作品を国内初公開する。しっかりとしたコンセプトに基づいて制作され、独特な色調にプリントされた作品は見る者に強く訴えかける」と話す。「すべての作品の根底には、戦争と軍需産業との深いかかわりへの問題提起が流れていると同時に、作者の平和への強い願いが込められている」とも。

 開催時間は10時~20時。入場無料。3月31日まで。

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