新宿で土門拳の「古寺巡礼」展-新制作プリント約50点を初公開

三仏寺投入堂本尊蔵王権現立像全身/土門拳

三仏寺投入堂本尊蔵王権現立像全身/土門拳

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 東京工芸大学の「写大ギャラリー」(中野区本町2、TEL 03-3372-1321)で現在、日本を代表する写真家・土門拳さんの名作を展示した「写大ギャラリー リニューアル・オープン記念展-よみがえる土門 拳『古寺巡礼』新プリント公開-」が開催されている。主催は東京工芸大学芸術学部。

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 同ギャラリーでは土門さんの作品を生前の1978(昭和53)年から収集を始め、その代表作1,200点を収蔵している。同コレクションは、これまで作品のテーマごとに20回以上の展覧会に使用されてきたが、収集当時のプリントの技術的な問題などにより、一部のプリントが経時変化によって退色し、オリジナルの色調を失いかけていた。

 同ギャラリーは、約2年の歳月をかけて土門さんの遺族と酒田市土門拳記念館の協力を得て、色調の劣化が認められるカラープリントをすべて新たに制作し直した。同展では、土門さんの名作「古寺巡礼」から、初公開の新制作プリント約50点を展示する。

 同館展示の広報担当者は「今年は土門拳生誕100年にあたる。その掉尾(たくび)を飾る展覧会として、新しいプリントによって初々しく歴史的な名作のオリジナルの色調がよみがえる」と話す。

 開催時間は10時~20時。来年2月6日まで(今月26日~1月3日は休館)。

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