不動産マネジメントなどを手がけるリプラス(港区)が企画開発・運営管理を行う「HUNDREDIRCUS East Tower(ハンドレッド・サーカス・イースト・タワー)」(新宿区百人町2、TEL 03-5925-3111)が3月1日、オープンした。
同物件はサービスアパートメントと商業施設の複合施設で、地上22階、地下4階建て。リプラス・アドバイザーズがアセットマネジャーとして旧ホテル海洋をコンバージョン(用途転換)したもので、総事業費は約170億円。1992 年開業の旧ホテル海洋は豪華な設備や新宿駅や大久保駅に近いことから、外国人やビジネスマンなどに長く愛用されてきた。
同タワーの中核をなすのは、シンガポールに本社を置くフレイザー・ホスピタリティが初出店するサービスアパートメント「フレイザープレイス・ホフ新宿」。サービスアパートメントとは、ホテル並みのサービスを提供する高級賃貸物件のことで、同社はメーンユーザーに外国人旅行者や中長期滞在を目的としたビジネス・エグゼクティブを想定している。経営はリプラス・ホスピタリティ、運営はフレイザーズ・ホスピタリティが担当する。
同アパートメントは延べ床面積約3万平方メートル、全175室で、25平方メートルのスタジオデラックスから170平方メートルの3ベッドルーム・デュプレックスまで、さまざまなタイプを用意する。料金も1カ月あたり41万2,000円~193万8,000円と幅広い。全室に全自動洗濯乾燥機やインターネット環境を備え、朝食サービスやハウスキーピング、ベビーシッター、クリーニングなど、快適な生活を送るための各種サービスを提供する。また共有スペースにビジネスセンターやジム、貸会議室などを用意する。
同タワー地下1階には個室、会議室、ラウンジなどを備え、コンシェルジュが常駐するサービスオフィス「ホフ・クリエイト新宿」が入居する。リプラスは小滝橋通りを挟んだ向かい側に今年6月オープン予定の「West Tower(ウエスト・タワー)」も建設中で、サービスアパートメントと商業テナントなどが入居する予定(同担当者)という。
フレイザー・ホスピタリティのチョウCEOは、新宿への出店について、「新宿はビジネスとエンターテインメントの双方で東京の主要エリアのひとつ。楽しく、現代的で、モダンなライフスタイルを提供するのにふさわしい立地」と話している。