新宿の「photographers’ gallery」(新宿区新宿2)で6月26日、写真家・浜昇さんによる写真展「浜昇の戦後と昭和Vol. 4「VACANT LAND 1989」が始まる。
同展は、2026年1月より同ギャラリーで開催している連続写真展(全6回)の4回目。1989年前後のバブル景気のさなかに、地上げや再開発などによって生じた東京の「空き地」を記録した写真集「VACANT LAND 1989」に収録された作品を、浜さん自身が新たに再構成して展示する。
同展を担当する亀岡倫太郎さんは「バブル経済が最高潮に達した1980年代末、東京の中心部では地価高騰の波に乗って地上げが横行していた。それは四谷に暮らす浜にとっても人ごとではなく、身近な人々や街がこの世を去り、家々が取り壊され、生活の基盤を失った人々がいた。写真集に収録された953点の写真にそれらは写っていないが、浜はその不在を意識している。戦争を生き延びた世代が建てた家は次々と壊され、空き地となった」と背景を話す。
また、「浜は言う、『これは2度目の敗戦だ』と。『VACANT LAND 1989』は、バブルの狂騒の果てに残された風景の記録にとどまらず、戦後日本を覆い続けてきたアメリカとの歪(いびつ)な関係がもたらした代償を伝える視覚的証言でもある」と解説する。
営業時間は12時~20時。入場無料。7月5日まで。