東京厚生年金会館(新宿区新宿5、TEL 03-3356-1111)で8月29日より、日本初公演となる「氷の上の『スワン・レイク』-白鳥の湖-」が行われる。舞台上に氷を張り、アイススケートで白鳥の湖を表現するという、日本初の試み。
このアイスショーはイギリス生まれで、ヨーロッパのオペラ劇場で氷上バレエの演目を上演するために制作された。同ショーのために舞台上に作られる特設リンクは14メートル×16メートルで、フィギュアスケート国際競技が行われるリンクの8分の1。「狭いリンクの中でトリプルフリップやダブルアクセルなどが繰り広げられるのは圧巻」(広報担当者)。
出演者は世界選手権、世界ジュニア選手権、ロシアカップなどで活躍したロシア人を中心に2004年に結成されたインペリアル・アイス・スターズ。ほとんどのメンバーが4歳ごろから英才教育を受けてきたスケーターたちで、彼らが競技会で過去に獲得したメダルの数は合計200個以上に上るという。
演出・構成は、これまでに「オペラ座の怪人」「ピーター・パン」「眠れる森の美女」「クルミ割り人形」など数々のアイスショーを手がけてきたトニー・マーサーさんと、過去4年に渡り共同演出を手掛けてきた元スピードスケート選手のウディスラフ・オレニンさん。バレエの構成を生かしながら、ミュージカル的な音楽のアレンジやスケートの要素を加えた演出は、「今までに見たことのない白鳥の湖をつくり出した」(同担当者)という。
振り付けはオリンピック金メダリストのエフゲニー・プラトフさんとアレクセイ・ネモフさんが担当。エフゲニー・プラトフさんはオリンピックのアイスダンス競技で2季連続金メダルを取った唯一の人物。アレクセイ・ネモフさんはオリンピックの金メダルを4つ勝ち取った元体操の選手。「2人のメダリストの指導により、美しいだけでなく、数々の高度な離れ技を取り入れた、息を飲むようなスワン・レイクが完成した」(同担当者)とも。
同担当者は「氷の上で繰り広げられるのはスピーディーなスケーティングや迫力のあるジャンプやリフトはもちろん、トゥシューズを履いてのパ・ド・ブレ、白鳥が空を舞うフライング、氷の上に炎のリングまでもが登場する。楽しみに見に来てほしい」と意気込みを見せる。9月5日夜の公演には日本ジュニア選手権アイスダンス3連覇の沢山璃奈さんがゲスト出演の予定。
9月9日まで、1日2回公演を含む連日開催。料金はS席11,500円、A席9,000円、B席7,000円。予約・問合せはチケットスペース(TEL 03-3234-9999)まで。