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東京オペラシティでオランダのモダン・デザイン展 国民的玩具「ADO(アド)」日本初紹介

日本で初めて紹介されるADO(アド)の玩具シリーズより「ジャンピング・ジャック(操り人形)」

日本で初めて紹介されるADO(アド)の玩具シリーズより「ジャンピング・ジャック(操り人形)」

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 東京オペラシティ(新宿区西新宿3)アートギャラリー(TEL 03-5353-0756)で現在、「オランダのモダン・デザイン リートフェルト/ブルーナ/ADO(アド)」が開催されている。

展覧会のポスター。リートフェルトとブルーナ、ADO(アド)と3つの視点からオランダのデザイン文化を紹介

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 同展は、オランダの都市ユトレヒトに生まれ、ともに20世紀のデザインに大きな影響を与えたリートフェルト、ブルーナの2人と、彼らを結ぶ存在であり、日本では初めての紹介となる、オランダの国民的玩具シリーズ「ADO(アド)」の3つの視点から、生活に深く結びついたオランダのデザイン文化を伝えるもの。

 ヘリット・トーマス・リートフェルトは世界的な建築家で、世界遺産にも登録されている「シュローダー邸」が有名。「三原色と直線という基本的な造形要素によって新たな環境を生み出す」という前衛芸術運動にも参加した。代表作の一つ「レッド・ブルー・チェア」の初期バージョンをはじめ、自作の家具や建築の模型、図面、スケッチなど50点以上を展示している。

 ディック・ブルーナは、「ミッフィー」の作者としても有名だが、これまでに約2000点にも及ぶ本の表紙やポスターなどを手掛け、シンプルながらも多様な表現にはリートフェルトの影響もうかがえるという。同展のためセレクトした約270点には、表紙デザインや絵本原画のほかに、個人所蔵のペーパーバック、本国でも見られない貴重なプロモーショングッズなどもあるという。

 日本で初めての紹介となる「ADO(アド)」は、作業療法から始まり、1925年に玩具シリーズとして生まれた。同じくリートフェルトの影響を受けたと思われるモダンなデザインと色彩が特徴。丈夫な作りでオランダ中の子どもたちに愛されてきた。家具や乗り物、積み木などの玩具と写真約50点から全貌を紹介する。期間中、ゲストやキュレーターによるギャラリートークも予定。「シンプルな色と形による豊かな表現は日本人も共感できると思う。大人から子どもまで楽しめる展覧会」と広報担当者は来場を呼びかける。

 開館時間は11時~19時。月曜(祝日の場合、翌火曜)休館。入場料は1,200円。11月23日まで。

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