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“夏目漱石終焉の地”早稲田南町に書斎を再現した記念館-着工に向け寄付金募る

漱石のついのすみか「漱石山房」の跡地は、現在一部が区立漱石公園として整備されている

漱石のついのすみか「漱石山房」の跡地は、現在一部が区立漱石公園として整備されている

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 新宿区では、夏目漱石が晩年を過ごした早稲田南町7丁目に記念施設「漱石山房(仮称)」を設立するため、現在整備基金を設置し寄付を募っている。開館は漱石生誕150周年にあたる2017年の予定。

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 新宿で生まれた夏目漱石は、大正5(1916)年12月に亡くなるまでの約9年間、早稲田南町7丁目に居を構え執筆活動を行った。「漱石山房」と呼ばれた旧居跡は現在、区立漱石公園となっている。同施設は、公園に隣接する現区営住宅(解体が決定)の敷地を中心に、延べ床面積1200~1350平方メートルの鉄筋コンクリート造2~3階建てとして設置が計画されている。今年の11月に着工の予定。

 漱石の書斎や、多くの弟子たちが集った客間、それらを囲むベランダ式回廊など漱石山房の一部を復元。常設展・企画展、講座や各種イベントを行い地域の博物館として活動するほか、著作や関連本を読みながらくつろげる図書室とカフェも設ける。

 「復元する山房は外から見えるようガラス張りを検討しており、気軽に立ち寄っていただける“開かれた記念館”を目指す。漱石が晩年を過ごした土地の記憶や空気を体感できるような施設にしたい」と話すのは、新宿区地域文化部文化観光課の橋本隆課長。「最近は“まち歩き”もブーム。漱石ファンだけでなく、神楽坂や早稲田など近隣の文化的・歴史的スポットへ回遊する拠点としても活用していただきたい」とも。

 区では「夏目漱石記念施設整備基金」を設置し、寄付金の募集を行っている。目標額は2億円で、2月19日現在の寄付件数は1001件、寄付金総額は5,612万385円。金額に応じて各種特典も用意されているほか、所得税の控除や「ふるさと納税制度」活用による住民税の控除など税制上の優遇措置対象となる。寄付の方法や基金の詳細は、新宿区のホームページで。

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