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新宿で金沢和寛さんの立体イラストレーション展-紙と手から生まれた12カ月の風景

「紙で作った12ヶ月のメルヘン」から

「紙で作った12ヶ月のメルヘン」から

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 新宿5丁目のギャラリー「新宿眼科画廊」(新宿区新宿5、TEL 03-5285-8822)スペース M・S・Eで、9月5日より金沢和寛さんの立体イラストレーション展「紙で作った12ヶ月のメルヘン」が開催される。

緻密な手仕事から生み出される小さな人形たち

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 1974年生まれの金沢さんは、京都精華大学美術学部卒業後グラフィックデザイン事務所に勤務し、退社後フリーの立体造形作家・立体イラストレーターとして紙を素材にした創作活動を開始。個展やグループ展を精力的に行うかたわら、さまざまな企業や媒体のイラストを手がけている。

 作品は一つ一つが小さく、人や動物はもちろん、桜の花や石畳といった背景もすべて紙を貼り重ねて厚みを出すなどの緻密な手作業により生み出される。同ギャラリーのたなかちえこさんも、「気の遠くなるような細かい手仕事と、温かみのある素材や質感が特徴」と話す。

 「どこか懐かしさも感じる」(たなかさん)という世界観について、金沢さんは「あまり意識はしていないが、昔見た漫画やアニメの名作劇場などから影響は受けているので、それがエッセンスとして出ているのかも」と説明する。

 今回は段ボールや和紙を使って12カ月分の風景や四季の移ろいを表現したジオラマをほぼ1年かけて制作し、それを写真撮影したカレンダーを発表。同展ではそのジオラマと写真パネルを展示するほか、カレンダーも販売する。「実物の立体作品と写真を見比べて、制作過程や作り込み具合などを見てもらえたら」と金沢さんは話している。

 開催時間は12時~20時(最終日17時まで)。9月10日まで。

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