JRと東京メトロ・丸の内線を結ぶ新宿駅ターミナルの地下道に軒を構えるビア & カフェ「BERG(ベルク)」(新宿区新宿3、TEL 03-3226-1288)で現在、5*SEASON個展「新宿タロット・ガーデン」が開催されている。
「都会の神秘」をテーマにした同展は、タロット・カードを題材に「西新宿」を描いたもの。「塔 呑み込まれるバベル」や「恋人たち 浪漫の交差点」など、タロット・カードのために描いた原画16点や、カードに見立てた複製3点、過去作品3点を展示している。
作者の大八木恵子さん(5*SEASON)は京都府生まれ。企業内デザイナーやフリーランスの活動を経て、1995年上京。「五番目の季節」(フジアート出版)などの著書がある。現在は、パステル画の制作を中心に活動、西新宿の高層ビル街で12年間暮らしている。
同作品は10年前、友人から「タロット・カードのための絵を描いてみたら」と勧められたのがきっかけだという。高層ビル街で暮らすうちに大八木さんの目に映った「新宿であって新宿でない、あやふやな風景」をニージュ区と名付け、長年の課題を形にした。大八木さんは「人間が本来もっているはずの『自然、あるいは宇宙との対話』を伝統あるタロット・カードに例えてみたいと思った」と話している。同30日まで。