紀伊國屋書店新宿南店(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5361-3301)6階の洋書コーナーがリニューアルし、「Books Kinokuniya Tokyo」として5月29日オープンした。
これまでフロアの一部のみだった洋書コーナーを300坪の全域に拡大。すでに展開している海外店をモデルとした、従来にない洋書空間になるという。専門書に加え、人気の高い小説や絵本・児童書、海外雑誌など洋書・洋雑誌の蔵書を12万冊に倍増。また最近注目を集める海外コミックやアメコミ、日本のマンガの海外版にも力を入れる。
ターゲットは、海外の文化に興味を持つ邦人に加え、推定40万人いると言われる英語を使って日常生活を営む東京近郊在住の外国人。同店は外国人の利用客が多く、特に洋書コーナーは週末になると客層の半数を占めるという。言語も英語のみならずフランス語やイタリア語、ドイツ語、スペイン語と多岐にわたり問い合わせも多いため、それらに対応した書籍を増量。中文書も取りそろえる。
広報担当者は、「弊社が数十年前から海外に出店し、現在8カ国で26店舗を展開していることは日本ではまだあまり知られていない。『本を通じて世界をつなぐ』をモットーにさまざまな文化の相互理解を進めていく意味でも、2020年にオリンピック開催を控える東京・新宿での『Books Kinokuniya Tokyo』オープンは重要と考えている」と話す。
オープン記念として6月1日まで洋書・洋雑誌全品20%割引セールや特製トートバッグのプレゼントを実施。またイベントスペースではトーク&サイン会、洋書ビブリオバトル、英語の読み聞かせなどさまざまなイベントが予定されている。
「無料の公衆無線LANも設置しているので、旅行者の方にも便利。また店内には専門洋書バイヤーが常駐しており、ほしい本が見つからなかったり店頭にない場合には問い合せや取り寄せなどのニーズにも対応できる」と担当者。「海外展開で培ったネットワークと洋書のプロのスタッフがそろった日本最大規模の洋書空間で、ぜひ本や雑誌の楽しさを発見していただきたい」とも。
営業時間は10時~20時30分。