新宿にある「新宿ピットイン」(新宿区新宿2、TEL 03-3354-2024)で3月16日、濱瀬元彦(はませ もとひこ)さんの『チャーリー・パーカーの技法』出版記念を記念して「スペシャル・トーク・イベント VS 菊地成孔」が行なわれる。
濱瀬元彦さんは1952年の愛知県生まれのジャズミュージシャン。慶応義塾大学中退し、1976年にコントラバスおよびエレクトリック・ベース奏者としてジャズ・グループで活動。「ラング・メソッド」という独自の理論を展開し、フレットレス・ベースのソロ演奏で高い評価を得る。1982~85年に実験音楽ユニット「ラーゲル」を結成。空白を経て、2008年には菊池さんがゲストやプロデューサーとして関わる事で実現した「人力テクノ・ジャズ」と形容されるユニット「濱瀬元彦 E.L.F Ensemble」の演奏活動を行っている。また、「株式会社ラング(Lung)」を設立し、塾形式でのプロ演奏家の指導・育成に当たったり、独自の音楽理論の研究に取り組み『ベースライン・ブック』や『ブルー・ノートと調性』を上梓。
菊地成孔(きくち なるよし)さんは、1963年の千葉県銚子市生まれ。文筆家、作曲家。音楽学校メーザー・ハウスサックス科卒業後、1993年に山下洋輔ニュー・トリオに参加、同年に菊地成孔トリオ活動開始。2002年には私塾「ペンギン音楽大学」を創立、2006年には国立音楽大学の非常勤講師に就任し音楽講義を行なう。2011年にはジャズの名門レーベル「インパルス」と契約し、日本人ジャズミュージシャンとしては初の快挙を達成する。また、多方面で活躍しておりwebでは日記・映画評・グルメエッセイなどのメルマガ、ポップアナリーゼなどの動画コンテンツを配信。文筆家としても多数の著書や寄稿・連載活動も行っている。
同イベントは、構想二十年ビ・バップ研究書「チャーリー・パーカーの技法」を上梓した濱瀬元彦が、菊地成孔を対談相手に迎えて行うトークイベント。
「従来のスケール分類とコピーフレーズのパッチワークではなく、全く新しいチャーリー・パーカーのアドリブ生成システムを解き明かした濱瀬さんの業績について、解説的で検証的な対談を質疑応答・実演を交えながら行います。ビ・バップファン、楽理マニアは必見」と、イベント担当の花田さん。
開場18時半、開演19時。料金は3000円 (1ドリンク付)