NPO法人東京オペラ協会(代表、石多エドワード)が主催する、ユニバーサルデザインオペラ「歌劇『天空の町』~別子銅山と伊庭貞剛~」が東京・新宿文化センター大ホール(新宿区新宿6)にて9月16日に開催された。
当日は東京にも台風が直撃したにも関わらず多くの人々が観劇に来ており、公演終了後も舞台に関わった人々にたくさんの拍手が送られた。
ユニバーサルデザインとは年齢や障害の有無に関わらず、誰もが利用可能なデザインのことを指す。ハンデを抱えた方、小さな子ども、年配の方も出演しており、そういった方々が一流の歌手や役者と同じ舞台で公演する。NPO法人東京オペラ協会では、1976年の発足当時から誰もが活躍できるユニバーサルデザインオペラを提供し続けている。
『歌劇「天空の町」~別子銅山と伊庭貞剛~』の舞台となるのは、愛媛県の別子銅山。本作は、当時の銅鉱石の発掘、精錬で荒れ果てた山々をあおあおとした緑溢れる自然に還した明治の偉人「伊庭貞剛」の生涯にクローズアップして作られている作品だ。今後も各地で公演は続く
本公演広報担当者は「直撃を心配していた台風も本番前には過ぎ去り、無事本番をむかえることが出来ました。今後、愛媛、長崎、滋賀、そして海外公演へと巡演を進めて参りますが、集客にまだ課題が残ります。巡演を重ねながら改善し沢山の方にこの素晴らしい歌劇をご覧いただきたいと思っております」と今後の公演に向けての意気込みを語った。