新宿経済新聞とHMVは4月19日、新宿エリアの「お笑いDVD売上げランキング」を発表した。
新宿経ランキングは、新宿経済新聞が主体となり「広域新宿圏」に位置する企業や店舗に動向調査を依頼、新宿エリアにおけるトレンドを売り場動向(ランキング)から探るもの。
今回の調査対象は、HMV新宿EAST店(新宿区新宿3、TEL 03-5269-2571)で、3回目のテーマは「お笑いDVD」。
同店を訪れる来客者は、男性:女性=37%:63%、年代別で、10代=2.5%、20代=43.6%、30代=43.5%、40代=7.7%、50代以上=2%。ルミネエストのターゲットが20代~30代の女性であることから、同店への来客層も同ターゲットに沿ったものになっている。
DVD売場におけるお笑いDVDの占有率は約6%。同店担当の佐々木さんは「お笑いのDVDは予約確保ではなく発売後にどっと売れるのが特徴。店頭映像で内容を確認してから購入する人や、『タレントのファンではないが買う』、といったパターンも多く、映画や音楽DVDではあまり見られない傾向」と話す。上位10位のランキングは下記の通り。
1、高田純次 適当伝説~序章・勝手にやっちゃいました~(3月21日発売)
2、やりすぎコージー?(3月21日発売)
3、人志松本のすべらない話 其乃弐(12月13日発売)
4、きらきらアフロ 2005(3月28日発売)
5、内村プロデュース 黄金期(2月28日発売)
6、内村プロデュース 新生紀(2月28日発売)
7、内村プロデュース 革新期(2月28日発売)
8、M-1グランプリ2006 完全版(3月30日発売)
9、人志松本のすべらない話(2006年6月28日発売)
10、THE JAPANESE TRADITION~日本の形~(3月2日発売)
*集計期間=3月18日~4月11日
TOP10には、バラエティー番組発のDVDが8作品ランクインする結果になった。
1位の「高田純次 適当伝説」(3月21日発売)は、高田純次さんが「還暦で初体験」などのテーマでオール撮り下ろしロケを敢行した作品。発売後3週目で1位を獲得、2週連続で1位の座をキープしている。同作品は、「発売週から同じペースで売れ続け、一度在庫切れになった。その現象をメディアが取り上げることでさらに売り上げを伸ばしている」(佐々木さん)という。同時期に発売された関連書籍の動きも好調で高田純次さんの人気をうかがわせる結果になっている。
フジテレビのバラエティー番組「人志松本のすべらない話」をDVD化した作品は最新作(12月13日発売)が3位に、前作(2006年6月28日)は9位にランクインしたほか、2月28日に同時発売された「内村プロデュース」3作も5位、6位、7位にランクイン。集計期間内に発売されたお笑いDVDのタイトル数は約50タイトルだが、長いスパンで売れ続ける作品も多く「月ベースでの変動は少ない」という傾向が見られた。また、全体的にバラエティー作品の人気の根強さが感じられる結果となった。