新宿経済新聞とエイチ・アイ・エス(HIS、新宿区西新宿)は4月5日、新宿南口エリアの「ゴールデンウィーク(以下、GW)人気ツアーランキング」を発表した。
新宿経ランキングは、新宿経済新聞が主体となり「広域新宿圏」に位置する企業や店舗に調査を依頼、特定エリアにおける消費者ニーズの動向を、ランキング形式で掲出し定点観測するもの。第1回目のテーマは「新宿南口エリアにおけるGW旅行動向」。
新宿南口は、「サザンテラス口」が新設されるなど大規模な再整備事業が進行、駅に隣接する商業施設「ルミネ新宿1・2」がリニューアルで女性の集客力を高めているほか、小田急グループが西口から南口へ続く経路を「新宿サザンテラス」と名付け整備するなど、人の流れが大きく変わりつつあるエリア。
今回のテーマの調査対象は、同エリアに位置するトラベルワンダーランド新宿本社(渋谷区千駄ヶ谷5、TEL 03-5360-4891)。同店を訪れる来客者の傾向は男女別で、男性=20代(38%)、女性=20代(52%)とともに20代が最も多く、次いで男性=30代(37%)、女性=30代(28%)と、20~30代が約7割を占めている。
同社は、GW向け企画商品を12月28日より発売、商品に関する問い合わせは「2月と直前の4月上旬が最も多い」(同店所長吉原さん)。2007年のGWは最長9日間で、旅行期間は例年と比較して「長め」だという。ランキングは、「シェア率は非常に高い」というアジア圏や、定番ツアーの人気の高さをうかがわせる結果になった。上位10位のランキングは下記の通り。
1、GW出発価格重視!夜発&朝帰国 グアム4日間
2、GW出発 フリープラン又は市内観光から選べる 台湾4日間
3、人気のGW出発 ハワイ6日間
4、安心の添乗員付き 大満喫イタリア 8日間
5、安心の添乗員付き ペルーハイライト9日間
6、ソウル3日間
7、5つの世界遺産観光&食事付 北京4日間
8、ロサンゼルス5日間
9、市内観光・地下鉄・バス1日乗り放題券付き!直行便ロンドン6日間
10、JALチャーター直行便で行く パラオ6日間
オールシーズンを通して人気のグアム・ハワイが上位にランクインする中、5位に「ペルーハイライト9日間」がランクイン。同ツアーは、歴史的建造物が立ち並ぶリマ市内やマチュピチュ遺跡、ナスカの地上絵、インカ帝国の都として栄えたクスコ市内など世界遺産を中心に巡るもの。ペルー人気の理由として吉原さんは「NHK世界遺産人気ランキングでマチュピチュが1位に選ばれたことも影響しているのでは」と話す。
アジア圏からは3ツアーがランクイン。7位の北京は、万里の長城や明の十三陵など世界遺産を巡るツアーに、全7回の食事を組み込んだパッケージで、申込者は「40~50代」が多いという。また、10位にはパラオがランクイン。吉原さんは「知名度はまだ低いが、臨時便で直行が可能な点や、席の確保が比較的容易な点が人気の理由では」と話している。