テアトル新宿(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1846)で4月6日より、特集上映「ルネッサンスPFF ~新たな映画の歴史に向かって~」が行われる。
「映画の新しい才能の発見と育成」を目的として1977(昭和52)年にスタートした映画祭「ぴあフィルムフェスティバル」。コンペティション方式で作品を選出、これまでに「失楽園」の故森田芳光監督や、「ジョゼとトラと魚たち」の犬童一心監督、「冷たい熱帯魚」の園子温監督、「かもめ食堂」の荻上直子監督などが入選してきた。
同企画は、今年で35回目を迎える「ぴあフィルムフェスティバル(=PFF)」のプレイベントとして開催されるもので、14日間の期間中に全29作品を日替わりで上映する。
近年のPFF入選作品の中から、劇場公開されていない7作品を上映する「21世紀のPFF」や、2004年のPFFで「ある朝スウプは」でグランプリを授賞した高橋泉監督と、「さようならさようなら」で準グランプリを授賞した廣末哲万監督による映像制作ユニット「群青いろ」の作品を一挙に上映する「『群青いろ』のすべて」などの特集上映を、レイトショー(21時20分~の回)で連日展開する予定。
期間中、土曜にはオールナイト上映を開催。4月6日は、劇場内に映写機を特設し、かつて自主映画の主流だったという8ミリ・16ミリフィルム作品を特集する「8mm&16mm作品大集合!」、同13日は、塚本晋也監督の「電柱小僧の冒険」や、橋口亮輔監督の「夕辺の秘密」など、過去にPFFグランプリを獲得した7作品を上映する「グランプリ!グランプリ!」。
PFFディレクターの荒木啓子さんは「(PFFがスタートした)1977年と、現在の『自主映画』は、映画を取り巻く環境の大きな変化にも伴い、同じ言葉では語れないほど様変わりしているように思う。しかし、『映画を作りたい』という衝動は永遠に変わらない。当企画で日本映画の根底を支えるその情熱を、多くの方に体験していただければ」と来場を呼び掛ける。
チケットはチケットぴあで販売。料金は、レイトショーが前売り1,000円、当日券一般1,200円、当日券学生1,000円。オールナイト券が前売り・当日共に2,500円。上映スケジュールは公式ホームページなどで確認できる。