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新宿で気鋭ホン・サンス監督作品の特集上映-加瀬亮さんらによるトークも

菊地成孔さんが「本当に美しく、恐ろしい映画だ」と語り、今年最も心を揺さぶられたという「次の朝は他人」より

菊地成孔さんが「本当に美しく、恐ろしい映画だ」と語り、今年最も心を揺さぶられたという「次の朝は他人」より

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 シネマート新宿(新宿区新宿3、TEL 03-5369-2831)で11月10日より、韓国出身のホン・サンス監督の特集上映「恋愛についての4つの考察」が開催されている。

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 サンス監督は、1961年ソウル生まれ。自国で映画製作を学んだ後、アメリカへ留学。数多くの短編実験映画を手掛けるが、ローベル・ブレッソン監督の「田舎司祭の日記」を見て、物語性のある映画に開眼し、考えを改めた。その後はフランスに数ヶ月滞在し、映画鑑賞に明け暮れたという。自国に戻り、1996年に初の長編映画「豚が井戸に落ちた日」を発表。以降、作品を発表するたびに各国の映画祭で注目を集めてきた。ヨーロッパでは「韓国のゴダール」と評価されることもある。

 「監督の作品は、撮影当日まで出演する俳優さんに脚本を見せないで、撮影時のライブ感を最大限に重視する撮影スタイルが特徴」(広報担当者)。作品に出演した韓国を代表する女優、ムン・ソリさんは「ホン・サンスは私を自由にしてくれた人だ」とたたえるほどで、監督のもとには「ノーギャラでも出演したい」というスターが次々に集まってくるという。

 今回の特集上映では、2009年から2011年に発表された4作品「よく知りもしないくせに」「ハハハ」「教授とわたし、そして映画」「次の朝は他人」を日本初公開。「恋愛にまつわるさまざまなエピソードを、軽やかなウイットに富んだ会話で描いている」

 関連イベントとして、公開記念トークショーを開催。今月21日は音楽家で文筆家の菊地成孔さん(19時の回上映後)、同25日は俳優の加瀬亮さんとサンス監督(16時15分の回上映後)、12月2日は劇作家で演出家の宮沢章夫さん(14時の回上映後)、同8日は放送作家の松崎まことさんと、映画文筆家の松崎建夫さん(14時30分の回上映後)らをゲストに招く予定。

 タイムスケジュールは公式ホームページで確認できる。12月21日まで。

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