JR東中野駅西口の駅ビル「アトレヴィ東中野」(中野区中野4)が8月31日、開業した。
アトレ(渋谷区)が運営する同ビル。「アトレヴィ」は小規模タイプの「アトレ」として展開しており、同店で6店舗目。売り場面積は約1240平方メートル。地上5階建てとなる店内には、駅ビル初出店となる書籍とカフェの「ブックストウキョウドウ/ペーパーバックカフェ」や、生花店「ヒビヤカダンスタイル」、調剤薬局、総合クリニック、保育所など「生活密着型」のテナント11店が出店する。
エントランスでは9時40分からオープニングセレモニーを開催。アトレの菊池眞澄社長は「『駅・街・アトレ』を合言葉に開発してきた。地域の人々のなりわいやライフスタイルを重視しながら、自然に、空気のように愛されるような駅ビルになれれば」とあいさつで述べた。
田中大輔中野区長は「駅ビルで提供される生活利便サービスが、区民の暮らしをよりよいものに変えていくと期待している」と話し、さらに「西口の開発は駅前広場の完成(2014年予定)で完了する予定。その後はJRさんにも協力いただきながら、東口のまちづくりも検討していく必要がある」とも。
そのほか、JR東日本常務で東京支社長の出口秀已さん、坂本次男JR東中野駅長、中野区商店街連合会副会長で東中野本通り共栄会会長の安藤道久さん、阿部謹一郎東中野銀座商店会会長、橋本豊東中野名店会副会長らが登壇し、全員でテープカットを行った。
店舗前には300人を超える列ができた。先頭の人は8時30分ごろから並んでいたという。開店時間の10時になるとドアが開けられ、行列客が続々と入店していった。
中野区在住の40代主婦は「成城石井を利用したい。遠出する必要がなくなり、帰宅がてら買い物ができるので便利になるのでは」と期待を寄せる。同じく中野区在住の女子高生は「学校へ行くときにデリフランスで朝食を買いたい」と話していた。
営業時間は10時~22時(成城石井、デリフランスは7時30分から)。