ビックカメラ新宿東口新店(新宿区新宿3、TEL 03-3226-1111)が7月5日、10時に開業した。
1942(昭和4)年に「新宿三越」として誕生したビルに開業した同店。2005年より「新宿三越アルコット」としてリニューアルしたが、「三越伊勢丹」発足の際、事業見直しの一環として営業終了が決定。その後、ビックカメラが10年間の賃貸契約を結んだもの。建物は地上8階・地下3階で、店舗面積は1万5000平方メートルで、ビックカメラでは最大となる。1階の一部と2階・3階にはユニクロが今秋の出店を予定している。
同店では、新宿東口を「百貨店などが多いファッションの街」と位置付け、ビューティー家電などを試せる「パウダールーム」を設置したり、約4割を占めるという同店女性社員の意見を積極的に取り入れた什器選びや陳列などを行ったりして、これまで以上に女性客を意識した店づくりを目指した。店内には数多くの商品体感コーナーを設け、来店客がゆっくり比較して購入を検討できるようにしている。
オープン当日は、建物の周囲に長蛇の列ができた。店舗側では、入店用と特売品購入用の2種類の整理券を配布。駅へつながる地下通路を利用し、3500~5000人程度の行列を誘導できるように体制を整えた。
開店前には、松浦竜生店長が店員らとカウントダウンを実施。開店時間の10時になると同時に、「いらっしゃいませ」と威勢のいいあいさつが飛び交う中、行列客が店内になだれ込んだ。エントランスでは女性社員が一列に並び笑顔で迎え入れた。
松浦店長は「前日の夜から並んでいただいたお客さまもいらっしゃった。予想以上の感触。女性客を中心に、幅広い層の新規顧客を取り込んでいきたい」と意気込んだ。
新宿区在住の20代の女性は「デジカメを安く購入するため訪れた。周辺にはいろいろな店舗があるが、それよりも安く販売してほしい。品ぞろえにも期待している」と話す。1階に設置されたビューティー家電コーナーに関しては「興味がある。比較してみて、いいものがあれば購入を検討したい」とも。
杉並区在住の30代男性はパソコンを買い求め来店。「販売員にじっくり相談しながら購入を検討できるのがいい」と話す。商品お試しコーナーに関しては、「人出が落ち着いたころに、またゆっくりと見に来たい」とも。
営業時間は10時~22時。