テアトル新宿に豪華俳優陣-山下監督最新作「松ヶ根乱射事件」

テアトル新宿で行われた「松ヶ根乱射事件」の記者会見

テアトル新宿で行われた「松ヶ根乱射事件」の記者会見

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 テアトル新宿(新宿区新宿3、TEL 03-3352-1846)で2月24日、山下敦弘監督作品「松ヶ根乱射事件」が封切られ、主要キャストの新井浩文さん、山中崇さん、三浦友和さん、木村祐一さんが揃って舞台挨拶と記者会見を行った。

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 同作品は、90年代初頭の田舎町を舞台に、双子の兄弟の葛藤と現代に通じる「少しおかしな」人間像を描いたもの。山下監督は、女子高生の青春を描いた「リンダ リンダ リンダ」や、つげ義春の同名漫画をベースにしたロードムービー「リアリズムの宿」などの作品を次々と発表、日本映画界の若手監督として注目を集めている。舞台挨拶で、山下監督は「登場人物それぞれが、かわいい毒のある『妖怪』に仕上がった。鑑賞する人それぞれにとって、さまざまな感想があるのでは」と話していた。

 主人公の警官、鈴木光太郎を演じた新井さんは、映画を中心に主演を務めるなど活躍。双子の兄弟・光に扮した山中さんは、テレビドラマ「のだめカンタービレ」や舞台、映画など幅広く活動している。「双子という設定だったんですが、僕らが似ているかどうかは映画を観た方々それぞれのご判断で」と笑いを誘う場面も。

 謎の男を演じた木村さんは撮影時、新宿からロケ現場の茅野まで「特急あずさ」で通ったと話し、「乗車中は、狩人さんの名曲『あずさ2号』しか思い浮かばない。自分の発想力のなさを感じましたね」などと周囲を沸かせる一方で、昨年の新婚早々の時期に撮影が開始されたことから「妻から旅立ち新宿から『特急あずさ』に乗って・・・」など、のろける場面も。「オシャレ兄貴」としても知られる木村さんは「監督が履いているパンツは撮影時と同じもの。3本持っていらっしゃる」、「スーツのイメージが強い三浦さんですが、コートの下に着ているトップスはジャージですか」など、ファッションチェックにも余念のない様子だった。

 だらしない父親役を演じた三浦さんは報道陣の囲み取材で、「テアトル新宿には、プライベートで足を運んでいる」と話し、「この映画館はコアな映画ファンが集まるところなので、楽しんでいただけるでしょうね」と、役とは一変、貫禄の健在ぶりを見せた。

 同館は3月3・10日、山下監督作品にちなんだオールナイトイベントを開催。3日は「ダメな男は何処から来て何処へ行くのか?!」と題し、音楽を担当したパスカルズのミニライブのほか、同作品に加え「リアリズムの宿」「ばかのハコ船」を上映する。10日は「男子的世界 VS 女子的世界」と題し、山下監督などによるトークショーのほか「リンダ リンダ リンダ」「くりいむレモン」「どんてん生活」の3作品を上映。

 3月17日には「松ヶ根乱射事件」16時35分の回上映後に、山下監督と木村さんによるトークショーも予定している。

松ヶ根乱射事件 
テアトル新宿

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