新宿3丁目に登場するシネマコンプレックス「新宿バルト9」(新宿区新宿3、TEL 03-5369-4955)のオープニング作品が1月30日、発表された。
同館は2月9日、新築の複合商業施設ビル「新宿三丁目イーストビル」内9階~13階にオープンするもので、新宿地区初のシネマコンプレックス施設として話題になっている。運営は、ティ・ジョイ(中央区)と東宝が手がける。同ビル地下1階~8階には丸井が入居。
作品は、ソフィア・コッポラ監督の話題作「マリー・アントワネット」や渡辺謙さんが主演するハリウッド作品「硫黄島からの手紙」のほか、「愛の流刑地」「大奥」「塁攻」「Dear Frends」「どろろ」「あなたを忘れない」「幸せのちから」「ディパーデッド」(2月9日公開)、「バブルへGO!」「守護神」(2月10日公開)、「ドリームガールズ」(2月17日公開)の全13作品。編成はティ・ジョイが担当する。
シネマ施設面積は3フロア(9・11・13階)計約1,663坪に9シアター(各70席~433席)を展開。総席数は1,842席。「エンタテイメント・コンプレックス」をコンセプトにした同館は、国内初「全館デジタル上映」に対応しているのが特徴で、全シアターにNECビューテクノロジー(港区)製のDLP Cinemaプロジェクターを設置したほか、サウンドの再現性にこだわった設計を施し、「高画質な映像と臨場感あるサウンドの提供」(同館)を目指すという。
館内は、1階・9階・10階にマイナスイオンを発生させるなど「バルト=ドイツ語で森林の意」にちなんだ演出を行うほか、上階へと続くエスカレーターからはガラス越しに新宿の街を一望できるなど高層階のロケーションを生かした空間構成になっている。
9階ロビーのコンセッション(売店)では、「ヘルス&ビューティー」をテーマにしたメニューを提供。主なメニューは、にんじんとゴボウをミックスした「フライドベジポテト」や豆腐入りのあっさりとしたアイスクリーム「TOFUソフトクリーム」、越後湯沢の温泉水「ぶったまげ!」など。
チケットサービスには、ミュージカルやオペラ観劇で採用されている「マチネ」制を導入。映画館としては初の試みで、平日の15時30分~18時に上映する作品を1,200円で提供する。また、全席指定入れ替え制に対応したチケット予約サービス「KINEZO(キネゾー)」も導入、予約のほか「モバイルSuica」での購入もできるという。
同館は、連日(平日含む)深夜に「バルトミッドナイト」上映を行うほか、「デジタルならではの演劇・スポーツ・ライブ配信上映なども実施予定」(同館)。年間興行収入20億円を目指す。
通常料金は、一般=1,800円、大学・高校生=1500円、中学生・小人=1,000円。
営業時間は10時~翌3時。