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新宿OZONEに発泡スチロールでできた「家」-住む人が主役の住宅を考える

発泡スチロールで作られた「家」

発泡スチロールで作られた「家」

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 新宿パークタワー「リビングデザインセンターOZONE」(新宿区西新宿3、TEL 03-5322-6500)3階のOZONEプラザで現在、「You Make The Rule~再描写を試みる家展~」が開かれている。

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 核家族世帯や単身世帯が増加し、生活スタイルが多様化する中で、日本の「新しい住宅の価値」を考える同企画。フランスのトレンド発信会社「ペクレール・パリ」の情報を基に、建築家・谷尻誠さんが手掛けた家を模した発泡スチロールの大きな白い塊を通じて、人々が主役になることを目指し「家」を再構築する。

 谷尻さんは1974(昭和49)年広島生まれ。住宅、商業空間、会場構成、ランドスケープ、プロダクト、アートのインスタレーションなど幅広く活動。広島と東京の2カ所を拠点に、国内外で多数のプロジェクトを進めている。

 会場には、143立方メートルの発泡スチロールを用いた、一部2階建てで屋上や吹き抜けもある家が出現。会場の照明は日照をイメージして、3~4分間隔でゆったりと明るくなったり暗くなったりしている。ご飯を作ったり食べたりするスペースや本を読んだり、夢を見たりする部屋などに分かれ、掘って開けた窓やくぼみを付けて作った椅子などもある。掘って水をためれば風呂に、さおを挿したら洗濯物干しに、ペンを差したらペン立てに…、「行為によって使い方が変わる完成のない」空間と生活シーンを展示。家の主要部分を分解し、そこに集う人たちが主役となって手を加えていくことで「家」を再構築しているという。

 OZONE事業推進部の河村初穂さんは「家は建てたらおしまいではなく、暮らす中で初めて、必要だったり不要に感じたりする部分もある。自由な発想で形が変えられる発泡スチロールの家を体験することによって、住宅のあり方を見直すきっかけになれば」と話す。

 企画展に合わせ、ペクレール・パリ日本総代理店であるワグ(港区)・ペクレール事業部の間瀬知子さんによるセミナー「最新トレンドから導くクリエイティブの方向性~ペクレール・パリ2013 SSトレンド情報より~」(1月13日14時~、2,000円)や、谷尻さんとグラフィックデザイナー・山野英之さんによるトーク「再描写という試みがつくるもの」(1月14日14時~、無料)も予定。いずれもホームページでの予約が必要。

 営業時間は10時30分~19時。毎週水曜と12月27日~1月4日休館。入場無料。1月31日まで。

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