三越伊勢丹ホールディングス(中央区)は5月12日、ファッションビル「新宿三越アルコット店」(新宿区新宿3、TEL 03-3354-1111)を来春3月末に閉店し、建物をビックカメラに一括賃貸することを発表した。
1929(昭和4)年に「新宿三越」が誕生し、2005年には現在のテナント集積型店舗のファッションビル「新宿三越アルコット」として全館をリニューアル。今年4月には三越が伊勢丹を吸収合併し「三越伊勢丹」が発足。事業見直しの一環として、「収益力が低い」と判断され同店の営業終了が決定した。これにより新宿に80年以上店舗を構えていた「三越」の幕が下り姿を消すことになった。
ビックカメラには10年間の賃貸契約を結び、一括賃貸となる。売り場面積は地下3階~地上8階の約2万平方メートル。ビックカメラとしては最大級の店舗となる。「営業フロアは、全フロアを当社のみで使用するのではなく、数フロアを当社の営業と相乗効果のある他社へ転貸することも検討している。詳細は決定した時点でお知らせする」という発表もあった。
ビックカメラの出店は来年夏ごろを予定。