東京都福祉保健局は、都庁で今月18日より受け付けていた被災地への救援物資を、必要数を上回る物資が届けられたことと、被災地までの配送手段が困難になったため3月27日までの受付をもって一時中止すると発表した。
届け先の岩手県、福島県から既に多くの物資が届けられているため一時中止してほしいという要請と、被災地までのトラックの燃料確保が困難になっているためという。
都庁第2庁舎1階を「東北地方太平洋沖地震救援物資受付会場」として個人、企業、団体、区市町村から受け付けていた。品目は赤ちゃん用品や生活用品、飲料水などで、受付方法は宅配便または持参によるもの。
今月27日までの累計受付件数は1万6,405件。休日は4,000件を越える物資が届けられた日も。最終日の27日もダンボールを抱え個人で物資を持参する人の姿が切れ目なく続いていた。
「救援物資が相当量集まり、こちらからもほとんど送れていないのに、届け先の被災地の倉庫が物資で一杯という連絡があったため受付を一時中止した。今後の状況によっては必要なものが変わってくる可能性もあるので、東京都としては義援金などで要請のあった物資を購入して届ける方が現実的とも考えている。救援物資受付がすぐに再開されるかどうかは今のところは未定」と東京都福祉保健局の水野課長。今後の予定や状況はホームページで随時アナウンスしていくという。