新宿駅西口広場イベントコーナーA1(新宿区西新宿1)で2月2日、「明るい遺影写真展」が始まった。
デジタルフォトサービスのアスカネット(広島県広島市)と日本写真館協会(新宿区)が共同で開催する。会場には490点の生前遺影写真がズラリと並ぶ。写真は全国の写真館や写真専門学校の学生による応募作品。中には釣りやガーデニングを楽しむものや、警備員のユニホーム姿の写真も。モノクロで味わい深い写真もあるが、皆表情は穏やかな印象だ。
アスカネットは年間27万枚の「遺影写真」をデジタル修整している会社。ネット経由で葬儀社から写真の処理を受け付けているが、ほとんどの原版写真があまりに小さく画質が良くないという。「後世に1枚だけでも良い写真を残してほしいと常々感じていて、新しい遺影写真のあり方を提案したかった」と同社常務の松尾雄司さん。
自分が気に入った写真や家族の写真を、将来「遺影写真」として使うことを前提に預けておくサービス「遺影バンク」も今月1日から始めた。「構想は3年ほど前から。遺影を生前に残しておくという、新しい文化が生まれてほしい」と松尾さん。
展示時間は9時~21時。入場無料。今月6日まで。