プレスリリース

ALS啓発フェス「MOVE FES. 2026」10周年開催決定

リリース発行企業:一般社団法人WITH ALS

情報提供:

一般社団法人WITH ALSは、難病ALSの啓発を目的とした音楽フェス「MOVE FES. 2026」は、世界ALSデーの前日となる2026年6月20日(土)にEXシアター六本木(東京都港区)にて開催いたします。
本開催に向けて、本日12月4日(木)よりクラウドファンディングを開始いたします。

WEBサイト:https://withals.com/post/?id=533




2016年にスタートした「MOVE FES.」は、今年で開催10周年を迎えます。
ALSという身体が徐々に動かなくなる難病と共に生きながら、クリエイター・アーティストとして活動を続ける武藤将胤が企画・演出する「MOVE FES.」。これまで、EYE VDJ、ファッションショー、ロボット、脳波、XRアート、筋電など、音楽とテクノロジーを融合した実験的ステージを通じて、“できない”を“できる”へ変える人とテクノロジーの可能性を提示してきました。
10周年となる今回は、「THANKS × RESPECT. 感謝と尊敬の10年。」をテーマに、支えてくださったすべての方々への感謝とともに、新たな挑戦をお届けします。


■ NTT人間情報研究所/NTTテクノクロス株式会社と共同研究開発。10年前の「声」を再び
MOVE FES.2026では、最新のクロスリンガル音声合成技術を活用し、武藤自身の約10年前の肉声を再現します。過去に撮影・録音された映像から抽出できるわずかな音声データを元に再構築された音声は、WITH ALSチーム内でも「さらに昔の声や話し方に近づいた」という実感があります。知能や感覚は正常なまま発話が失われていくALSにおいて、「声の再現」は、本人にとっても家族や仲間にとっても大きな意味を持ちます。この技術を使ってメッセージ動画を撮影したので、ぜひご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=e0JtE5nWpXM

(参考:2015年撮影の動画)
https://www.youtube.com/watch?v=c-2G4GRsU6c


■ テクノロジー×音楽が描く「BORDERLESS LIVE」
MOVE FES. 2026では、視線でDJ・VJを操るEYE VDJ MASAのDJパフォーマンス、賛同アーティストによるライブステージ、XRアーティストとのコラボレーションアート、遠隔地から分身ロボットが接客する「01 ROBOT POP-UP STORE」、さらに筋電信号を使ったドローンゲーム操作など、身体拡張とアート・音楽が交わる多様なプログラムを展開します。
また、EXシアター会場に加え、オンライン配信(ZAIKO)とメタバース会場(Spatial)を同時展開。現地・自宅・仮想空間、どこにいても参加できる「BORDERLESS LIVE」を実現します。


■ 未来をつなぐ新たな体験:筋電センサー × ドローン eスポーツ
武藤が長年取り組んできた筋電信号解析技術を用いたアバター操作を応用し、身体の動きを最小限に抑えながら操作できるドローンゲームのeスポーツを体験できるプログラムも登場します。「身体が動かなくなっても、テクノロジーの力で誰もが表現できる社会へ」、武藤が願う未来にまた一歩近づくための、新たな試みです。



■ 「THANKS × RESPECT」の10年。
今回のテーマ「THANKS × RESPECT. 感謝と尊敬の10年。」のもと、ステージではALSと共に歩んだ10年間をテクノロジーとファンドレイジングの専門家とともに振り返りながら、最新技術についてALS TALK SHOWをお届けします。ステージには、分身ロボット開発者の吉藤オリィ氏や脳波×ロボットアームを共に研究する南澤孝太氏や荻野幹人氏、XRアーティストせきぐちあいみ氏、クロスリンガル音声合成技術・筋電信号解析技術・ダンスモーション生成技術を共に研究するNTT人間情報研究所を代表して中村真理子氏、ALS治療薬研究開発を推進するせりか基金代表の黒川氏が登壇予定。テクノロジー・医療・福祉の最前線で挑戦を続けるメンバーが集い、研究と人の想いをつなぎます。


■ クラウドファンディングを本日より開始
本開催に向け、12月4日(木)よりクラウドファンディングを開始。
目標金額は500万円です。集まった資金はイベント開催の会場費・機材費・テクノロジー開発・アーティスト出演費・制作費などに使用させていただき、目標金額を超えた場合はWITH ALSの活動費として活用されます。支援者には来場チケットや10周年限定Tシャツやタオルなどのリターンをご用意しています。
URL:https://camp-fire.jp/projects/895532/view


■ 武藤将胤 コメント
僕らのこのALS啓発音楽フェス「MOVE FES.」を2016年に始動させた時には、正直に言えば、自分が10年後に生きているのかさえ分からず、未来を想像するのが怖くてたまりませんでした。それでもこの10年間、ALSの未来は必ず変えられると信じ、テクノロジー×クリエイティブの力で、未来を明るくする挑戦をひたすらがむしゃらに続けてきました。まだ治療方法は確立されていませんが、このままこの継続的なALS支援の輪が日本中、世界中に広がれば、次の10年でALSが治せる未来に辿り着けると僕は本気で信じています。そんな次の未来への希望が繋がるMOVE FES.2026にしますので、皆さま是非、ご支援、ご参加、よろしくお願い申し上げます。


■ 開催概要
イベント名:MOVE FES. 2026
日程:2026年6月20日(土) 15:00開場 / 16:30開演~21:00閉演予定 
※時間は変更になる可能性があります。
会場:EXシアター六本木(東京都港区)
主催:一般社団法人WITH ALS
公式サイト:https://withals.com/post/?id=533
クラウドファンディング開始日:2024年12月4日(木)
https://camp-fire.jp/projects/895532/view


■武藤将胤プロフィール



一般社団法人WITH ALS 代表理事 / COMMUNICATION CREATOR / EYE VDJ / 株式会社オリィ研究所 当事者顧問 / 一般社団法人Metaverse Japan アドバイザー
39歳、ALS患者。ALSクリエイター・アーティストとして活動しながら、エンターテイメント、テクノロジー、介護の3領域で課題解決に取り組む。2020年東京パラリンピック開会式、2022年CANNES LIONS、2023年ARS ELECTRONICA、2024年SXSW、2025年大阪関西万博など、国内外のイベントに多数出演。「EYE VDJ MASA」として、音楽、ファッション、メディアアート作品、多くのアーティストとのコラボレーション作品を制作。


■WITH ALSについて
一般社団法人WITH ALSは、自身のALS闘病体験を通じて、世界中にALSを周知し、認知・理解を拡大させることで、治療方法や支援制度を向上させることを目的とする。また、ALS患者やその家族、非患者のQOL向上に貢献する、コンテンツ開発・支援活動を様々な方法で実施する。 http://withals.com/

難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、 2025年現在、有効な治療法が確立されていない指定難病。意識や五感は正常のまま身体が動かなくなり、やがて呼吸障害を引き起こす。延命のためには、人口呼吸器が必要。平均余命は、3~5年。呼吸器を装着する事で生きることはできるが、身体能力に加え発話能力も失っていく。現在年間約10万人に1人が発症しており、世界で約40万人、日本には約1万人の患者がいる。

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