新宿にある「JR東日本ウォータービジネス」(渋谷区代々木2)は8月10日、「次世代自動販売機」の発表を行った。
同社は、JR東日本グループ向けの清涼飲料の仕入れや卸事業、駅ナカを中心とした自動販売機事業を行っている。2006年の会社設立以来、さまざまなメーカーの売れ筋商品を中心に取りそろえる自販機「ブランドミックス機」を展開し、「Suica 対応」を徹底してきた。
「次世代自動販売機」には商品ボタンが設置されておらず、47インチのタッチパネルディスプレイが特徴。自販機上部に「顧客属性判定用センサー」と「人感センサー」を搭載しており、年代や性別を判定し、購入者ごとに「おすすめ商品」を表示する。画面上の商品に触れると、選んだ商品が大きく表示され、商品の詳細も見ることができる。コンセプトは「顧客起点で自販機の変革に取り組み、購入者とのコミュニケーションにより、ちょっとFUN(楽しく)でSPECIAL(特別な)なひとときを提供する」。
ほかにも「デジタルサイネージ・ネットワーク」 を搭載し「水、冷えてます。」など、気温や時間帯に応じたコンテンツを画面上に配信。災害発生時には、遠隔操作により飲料の無料提供も可能だ。
広報担当者は「品川駅での先行展開を経て、年内には東京近郊のJR 東日本エキナカでの展開を開始する。今後2年以内をめどに、約500 台を展開する予定」と話す。