ディー・エヌ・エー(DeNA)とNTTドコモの合弁会社であるエブリスタ(渋谷区代々木4)は5月31日、小説・イラスト・写真などのモバイル投稿・閲覧サイト「E★エブリスタ」を共同で6月7日に立ち上げると新宿で発表した。
「エブリスタ」のサイト名には、「みんな(every)がクリエーター=スター(star)」という思いを込めたという。会見では、NTTドコモの辻村清之副社長、DeNAの南場智子社長兼CEO、エブリスタの池田純社長が登壇した。
同日、有料のケータイ総合雑誌「E★エブリスタプレミアム」も創刊する。毎日更新し、月額210円で読み放題。月間配信量は「、雑誌500ページ分に相当する」という。コンテンツは、小説、有名人エッセーエッセイ、コミック・イラスト、スポーツ、料理レシピや写真といった趣味の5つのカテゴリーに分類。人気の投稿者には、換金可能なポイントで最高100万円の報酬を支払う。
有名人コンテンツには、みうらじゅんさんの「仏像少年」(小説)、動画と書き下ろしエッセーで構成する中田英寿さんの「中田英寿が語るワールドカップ」(スポーツ)、松本零士さんの「幻想新幹線0」(コミック)、成海瑠子さん×平間至さんの「ナルミカメラ」(エッセー)、小森純さんの「小森純のみんなで男の胃袋掴むぞレシピ」(エッセー)など約50タイトルを公開する。オープン後もタイトル数は随時追加を予定。
現在プレオープニングイベントとして、大賞は幻冬舎から小説を出版できる「E★エブリスタ小説大賞」(賞金総額200万円)、角川グループからコミックを出版できる「E★エブリスタ×角川コンテンツゲート コミック・イラスト大賞」、優秀イラスト作品を全国放送のテレビ番組内情報コーナーで紹介する「TVアニメ『戦国アニメBASARA弐(ツー)』イラスト投稿イベント」、手塚プロダクションキャラクターの商品化を検討する「手塚治虫作品 投稿イベント」などを行い、一般の投稿を受け付けている。
無料サイト「E★エブリスタ」はドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアで閲覧できる。有料サイト「E★エブリスタプレミアム」は現在ドコモのみで閲覧可能だが、「今後はほかの2キャリアにも公開する可能性も考えられる」(辻村副社長)。「サービス開始1年半をめどに有料会員数100万人を目指す」(池田社長)。「ターゲット層は30代半ばがメーン。多くの方々に投稿いただき、一般からクリエーターになってほしい」とも。辻村副社長は「まずは日本で成功させ、ゆくゆくはアジアを中心にインド、フィリピン、台湾などにも進出したい」と意欲をみせる。