代々木ゼミナール本部校(渋谷区代々木2)で3月10日、「ありがとう企画」が行われた。
同日は東京大学などの国公立大学の合格発表日だったこともあり、祝賀会とともに開催された。「ありがとう企画」は代々木ゼミナールの数学講師・湯浅弘一さんや、英語教師のM・リヴァースミクーさんが中心となり教職員が「お世話になった人に感謝の気持ちを伝える大切さ」を教えるために発案した。当日は講師や職員から、合格発表後に来校した生徒約20人に2つずつ「キットカット」を配布。1つは生徒へ、もう1つは「お世話になった人」へ感謝の気持ちを込めて渡すように全校で勧めている。
リヴァースミクーさんは「皆さんはやればできるということを実証した。すごいことをやり遂げるまでに支えてくれた人がいる。その人たちへの感謝を忘れないでほしい」と生徒たちに語りかけた。生徒の努力をたたえるとともに「最後の指導」として、感謝を伝える重要性を説いた。「サポートしてくれた人への感謝を忘れないでほしい」とも。
合格を報告するために参加した男子生徒(19)は「この1年間落ち込んだ気分の時もあり、母親は大学に行けるかどうか本当に心配してくれた。キットカットと一緒に無事合格したことを報告したい」と話していた。
同企画は今月31日まで、同校全校舎で順次行われる。