新宿バルト9（新宿区新宿3、TEL 03-5369-4955）で3月5日、単行本「ザ・シネマハスラー」の出版記念イベント「タマフル映画祭 追加公演」が行われた。

　書籍「ザ・シネマハスラー」（白夜書房）は、ライムスター宇多丸さんがパーソナリティーを務めるTBSのラジオ番組「ウィークエンド・シャッフル」の人気コーナーをまとめたもの。イベントは同書発売に合わせて開催された。2月26日に行った1回目の公演では申し込みが殺到し、チケットは即日完売。急きょ、今回の追加公演が決定した。会場では書籍のほか、特別に作成した「シネマハスラーTシャツ」（ブラック＝3,980円、ブルー＝3,500円）も販売。

　当日は、宇多丸さんが書籍で紹介した映画作品の中から「リスナーと一緒に見たい映画」2本を厳選し、来場者とともに劇場で鑑賞した。

　今回鑑賞した作品は、アメリカの高校生たちのリアルな日常をとらえたドキュメンタリー映画「アメリカン・ティーン」と、地方都市でヒップホップに打ち込む若者の姿を描く青春映画「SR サイタマノラッパー」。映画鑑賞のほかに、番組アシスタント・しまおまほさんや映画評論家・町山智浩さん、「SR サイタマノラッパー」で多くの映画賞を受賞した映画監督・入江悠さんも登場し、宇多丸さんとともに映画談義を繰り広げた。

　来場したリスナーの男性は「いつもラジオで楽しんでいる批評が目の前で聞けて興奮した。とてもぜいたくなイベントだと思う」と振り返った。

　宇多丸さんは「今後もこうしたイベントは続けていきたい。新作映画とクラシックな映画を2本組み合わせて上映したり、ホラー映画をみんなで見るのも楽しいはず」と話す。