テンプスタッフ(渋谷区)は3月24日、同社本社ビル(代々木1)で社会人を対象に手話を学ぶ「オフィスで使える日常手話講座」を開催した。
同講座は、障害を持つ2人の講師が健聴者に向けて、会社で使用できるような簡単な手話を紹介。同社初の手話講座となり、14人の参加者に「オフィスで使えるあいさつや日常会話」をレクチャーした。第1部では、「基本のあいさつ表現」「自己紹介」、第2部では、「単語表現クイズ」「知っておくと便利な単語」を教えた。
同社ではこれまで、聴覚障害者に対するビジネスマナー研修を行ってきたが、健聴者への講座も必要であると考え、今回の手話講座を企画。健聴者に手話に慣れ親しんでもらうこと、正しい知識を習得することで、職場での聴覚障害者とのコミュニケーション向上を図り、障害への理解を呼びかけた。
参加者は2時間で日常的に使える手話を習得しようと、意欲的に取り組んだ。それぞれ講師ともコミュニケーションを取り、「アットホームな雰囲気」の中、講座は終了。「ぜひともまた参加したい」という声が多く寄せられた。
同社広報担当者は「休憩時間も質問をするなど非常に熱心な人ばかりで、実践しないと覚えることは難しいため、繰り返し練習をしていた。講師も一人ひとり徹底して教えていたので、参加者は短時間で多くの手話をマスターしていた。今後も手話講座や、障害者に対する就労支援を強化していく」と話す。