西新宿で「丸紅コレクション展」-江戸時代末期の衣裳など展示

サンドロ・ボッティチェリ作「美しきシモネッタ」。モデルのシモネッタ・ヴェスプッチは他のボッティチェリ作品にも登場する

サンドロ・ボッティチェリ作「美しきシモネッタ」。モデルのシモネッタ・ヴェスプッチは他のボッティチェリ作品にも登場する

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 損保ジャパン東郷青児美術館(新宿区西新宿1、TEL 03-5777-8600)は、創業150周年を記念する「丸紅コレクション展」を開催している。

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 今年150周年を迎えた総合商社・丸紅(千代田区)のルーツは、江戸時代末期に創業した呉服商。当時、呉服の商品開発のために集められた衣装が、近世の染織技術や流行をたどる資料として同社に現存しており、芸術的な観点からも貴重なコレクションとなっている。また、昭和初期に着物のデザインを多くの高名な美術家に依頼したことが縁となり、洋画を中心に多くの佳品もコレクションしている。

 展示内容は、時代衣裳、意匠図案、日本洋画を中心に約80点。日本にある唯一のボッティチェリ作品「美しきシモネッタ」をはじめ、ゲインズバラ、コロー、クールベ、エコール・ド・パリ、ビュッフェなど、同社が本格的に美術品の輸入販売に参入した時代に収集した西洋絵画も展示する。12月6日には同社のアートキュレーター・杉浦勉さんを迎え講演会「丸紅コレクションの成り立ち」も開催する。

 同展広報担当者は「暮らしを彩る品々を提供する企業活動を通じて形成された同コレクションは、日本の人々が各時代に胸をときめかせた、美しい衣裳や名画をちりばめたアルバムのようなもの」と話す。

 開館時間は10時~18時(金曜のみ20時まで)。入館料は、一般=1,000円、高校・大学生=600円、65歳以上=800円。今月28日まで。

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