「ブックファースト新宿店」オープン迫る-内覧会でトークショーも

復活した名物コーナー「TOKYO Magazine Center」。資料価値の高いバックナンバーなど約5,000種類の雑誌を取りそろえる

復活した名物コーナー「TOKYO Magazine Center」。資料価値の高いバックナンバーなど約5,000種類の雑誌を取りそろえる

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 ブックファースト新宿店(新宿区西新宿1、TEL 03-5339-7611)は11月4日、6日に迫ったオープンに先立ち関係者・メディア向けの内覧会を行った。

店内の広大なフロア(地下1階のDゾーン=文庫、新書、コミック、実用書)

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 阪急リテールズ(大阪市)は首都圏における新たな「ブックファースト」フラッグシップ店を新宿・西口駅前「モード学園コクーンタワー」内にオープンする。

 同タワーの地下1階・2階、1階に出店する。店舗面積は1,090坪で、書籍・雑誌約90万冊を取りそろえる。1階にはカフェ、地下2階には250台収容可能な駐車場を併設。オープン後は約120人の従業員が勤務する予定。

 店内は、「書籍売り場」「TOKYO Magazine Center」「BLUE SQUARE CAFE」の3セクションがあり、すべてショップ・イン・ショップの形を取る。

 地下1階~2階の書籍売り場は、ジャンルごとに7つのカテゴリーに分けて書籍を配置。「五感で楽しめる本屋」(同店広報担当者)を目指し、ガラス製の透明な棚や木製円柱型の棚、迷路のような曲がりくねった空間など、テーマ性やエンターテインメント性を重視。フロアごとにBGMの雰囲気を変えるなど、店内を見て歩くだけでも楽しめる演出を行う。

 渋谷店でも好評だった「TOKYO Magazine Center」は地下1階に配置。旧渋谷店以上の豊富な品ぞろえで、バックナンバーなど約5,000種類の雑誌を並べる。

 併設のカフェ「BLUE SQUARE CAFE」は「遊び」がテーマ。「食と本の融合に挑戦している」(同担当者)という。壁面ギャラリー、iPod touchやMac Bookが使えるミュージック・インターネットコーナーなどを設け、さまざまな情報を自機にインストールすることができる。隣接する小スペースでは作家や芸術家、知識人など、多彩なゲストを招き講演やトークショーを行う予定。

 1回目のイベントは、話題の新人作家や重松清さん、石田衣良さんなどのベテラン作家まで、100冊以上の「実筆サイン本」がそろう「サイン本フェア」や、「gap PRESS2008/2009春夏」号と同誌のバックナンバー、「COLLECTION」のバックナンバーなどモードファッション雑誌約70点を集めた「gap JAPANの過去・現在・未来」などを開催する。

 内覧日当日は同カフェでトークショー「インターネット時代のリアル書店」を開催。安岡洋一さん(hacknet代表)、幅充孝さん(BACH代表)、福井盛太さん(SPBS代表)、ブックファースト新宿店梶野光弘店長が登壇し、今後の書店へ期待することなどが話し合われた。「24時間営業の寝泊まりしたくなるくらいよい書店が増えてほしい」(安岡さん)、「大きな書店は、普段読まないジャンルの中に迷い込んで、新しい発見をするのが面白い」(幅さん)、「『本を買う楽しみ』はまだまだ開拓できる余地がある。本の語り部が必要とされていると思う」(福井さん)など、さまざまな意見が飛び出した。

 これに対し、梶野店長は「展示方法、品ぞろえ、什器、BGMなどすべてにおいてこだわったので、本好きはもちろん、本屋が好きな人にもぜひ来てほしいし、せっかく来たからには書店員とのコミュニケーションを積極的に取ってもらいたい。古い習慣に縛られず、これからもどん欲に新しいことに挑戦したい」と今後の抱負を語った。

 営業時間は、書店=10時~22時、カフェ=8時~22時(土曜・日曜・祝日は10時から)。

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