新宿コマ劇場の最終演目-テレ東「年忘れにっぽんの歌」で歴史に幕

52年の歴史に幕を下ろす新宿コマ劇場。一帯は東宝などによって再開発される

52年の歴史に幕を下ろす新宿コマ劇場。一帯は東宝などによって再開発される

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 今年の年末で50年を超える歴史に幕を下ろす新宿コマ劇場(新宿区歌舞伎町1、TEL 03-3202-8111)の最終公演の内容が明らかになった。

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 1956年に本格的な円形舞台を持つ歌謡・芝居劇場としてオープンし、昭和歌謡史を支え続けた同劇場の閉館について、運営するコマ・スタジアムが正式に発表したのが今年5月。以降、さまざまな方面から閉館を惜しむ声が聞かれ、閉館までのスケジュールにも注目が集まっていた。

 同劇場の自主制作・自主興行の最終演目は、9月に行われた「北島三郎特別公演」だった。共同制作・共同興行としては、12月2日~22日に予定されている「ミュージカル『愛と青春の宝塚』~恋よりも生命よりも~」が最終演目となる。その後も貸館事業は継続し、12月31日に行われるテレビ東京系列「年忘れにっぽんの歌」の生放送が同劇場を使用した最終演目となる。

 同番組は、テレビ東京が放送する演歌を中心とした音楽テレビ番組。NHK制作の「紅白歌合戦」と同時間帯に放送するもので、往年の人気演歌歌手などが大勢出演し、年配の視聴者を中心に高い視聴率を保っている。

 同劇場閉館後は敷地(約5,300平方メートル)を所有する東宝とコマ・スタジアムが共同して再開発を行う。コマ・スタジアムは今後も、東宝や各プロダクションとの連携・協力体制を築き、他劇場を利用した公演制作販売を続けていくという。

 同劇場宣伝担当者は「現在のところ、特別な閉館セレモニーは予定していない。閉館最終日まで目いっぱい各演目を楽しんでほしい」と話す。

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