「東京ゴッドファーザーズ」など数々の作品で映画賞を受賞したアニメ映画監督の第一人者・今敏(こんさとし)監督の個展「十年の土産」が3月1日より、新宿眼科画廊(新宿区新宿5、TEL 03-5285-8822)で開催される。
同展は、これまで今さんが映画のために制作した版権イラストをはじめ、スケッチや私的なイラストなどを一挙に展示するもの。同担当者は「監督デビューして以来10年間、映画制作を続けてこられたことに感謝を込めて本人が主催する『道楽イベント』」と話す。
会期中は、過去タイトルのDVDや関連書籍、展示物の一部販売を行う。最新作の発表やゲストを迎えての連続トークイベント(同8日~)も。
1963年北海道出身の今さんは、武蔵野美術大学卒業後、漫画家として単行本「海帰線」(講談社刊)などを出版。その後アニメ業界に活動をシフトし、1998年に「パーフェクトブルー」で監督デビュー。これまでに監督した作品はすべて世界的な賞を受賞しており、筒井康隆さん原作の最新作「パプリカ」(2006)でも「ニューポート・ビーチ・フイルム・フェスティパル」(アメリカ)など、数々の賞を受賞した。現在は監督業のかたわら、NHKのテレビ番組「デジスタ」のキュレーターや「アートカレッジ神戸」の講師を担当。今年4月から武蔵野美術大学・映像学科の客員教授に就任予定。
開催時間は12時~20時(初日のみ18時まで)。3月12日まで。