2月9日から始まる映画「チーム・バチスタの栄光」の全国公開に先駆け、紀伊國屋ホール(新宿区新宿3、TEL 03-3354-0131)で1月26日、原作者・海堂尊さんのトークイベントが開催される。
同作品は海堂さんのデビュー作として2006年に宝島社から刊行されたもので、第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞している。1961年千葉県出身の海堂さんは現役の医師で、ミステリーと医療を組み合わせた独特の作風で人気を博している。
物語は、奇跡の成功率を誇る心臓手術(バチスタ手術)専門チーム「チーム・バチスタ」が、3例続けて起こした術中死について、事故か殺人かをめぐり謎が謎を呼んでいく医療ミステリー。バチスタ手術とは「左心室縮小形成術」のことで、肥大した心臓を切り取り小さく作り直すというもの。心臓移植の代替術であり、心臓外科手術では難しい手術に分類されるという。
映画版は、主役の阿部寛さんと竹内結子さんに加え、野際陽子さん、佐野史郎さん、吉川晃司さん、池内博之さん、玉山鉄二さん、田中直樹さん(ココリコ)らが脇を固める豪華キャスト。「アヒルと鴨のコインロッカー」などの中山義洋さんが監督を務める。
イベントは「『チーム・バチスタの栄光』映画化&文庫化+『死因不明社会』刊行記念」と題し、現代日本の医療制度の問題や作品の中で伝えたかったメッセージなどを海堂さん自らが語るもの。サイン会も行う予定。開催時間は13時30分。料金は1,000円。