新宿区は1月25日、東京都の重点事業である駅周辺滞留者対策として、災害時に駅周辺の混乱防止訓練を実施する。
訓練は、駅周辺の事業者(鉄道事業者、商店街振興組合など)からなる「新宿駅周辺滞留者対策訓練協議会」が中心となり、駅周辺滞留者(=帰宅などのためにターミナル駅周辺に大量に集まる滞留者)の安全対策を行うもの。
大地震が発生した場合、主要ターミナル駅周辺は多くの滞留者で混乱する恐れがあり、被災者の救命救助に手を取られる行政機関に頼らずに、地域が連携して混乱防止対策を行う目的で、東京都危機管理課などが以前から対策を練っており、今回は全国初の試みとして、22日に北千住駅周辺(足立区)、25日に新宿駅周辺で訓練を実施する。
訓練の内容は、午前9時30分に、東京湾北部を震源地とする震度6弱以上の地震(マグニチュード7.3)が発生したと想定し、滞留者の広域避難場所への避難誘導に加え、災害時における大型ビジョン・防災無線・携帯電話などの有効性の検証、罹災者の超高層ビルへの受入れ体制の構築なども行われる。新宿駅周辺では大学生も含め約1000人が参加する予定。
実施時間は9時~12時30分。会場は新宿駅周辺(西口広場~新宿中央公園、東口広場~新宿御苑までの区域)。