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新宿高島屋で「樹木をデザインする二人展」 展示作品の即売も

「樹木をデザインする二人展」で出展する橋野さんの作品「ひねり髪すき」

「樹木をデザインする二人展」で出展する橋野さんの作品「ひねり髪すき」

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 新宿高島屋(渋谷区千駄ヶ谷5)10階「タイムレスデザイン」スペースで9月3日から、アーティストの橋野浩行さんと柳谷(やなぎや)直治さんによる展覧会「樹木をデザインする二人展」が開催される。

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 橋野さんは1962(昭和37)年生まれ。秋田県鹿角市出身。日本皇室御用達の木工芸作家で、2005(平成17年)には宮内庁を通じて天皇陛下へ「靴べら」を納品し、その後も奈良ホテルに複数セットが常備される、日本を代表する工芸品として高い評価を受けている。

 同展では、希少材「オノオレカンバ」を用いたロングハンドルの「靴べら」をはじめ、「ひねり髪すき」を出展。特に、希少銘木から丹念に削り出されたという「ぐい呑み」は、「木のぬくもりと香りが、日本酒の風味を格別に引き立てる」と言う。

 柳谷さんは1996(平成8)年生まれ。秋田県能代市出身。2020年に母方の家業である「樽冨(読み)かまた」に入社。「おひつと、一汁一菜。」をコンセプトに掲げ、「杉」を素材とした「おひつ」に並び、「ぬか櫃(ひつ)」「みそ櫃」を制作する。「ぬか櫃」は2021年度グッドデザインBEST100に選出されたほか、グッドフォーカス賞(中小企業庁長官賞)も受賞した。

 期間中、橋野さんは120アイテム800点、柳谷さんは16アイテム11点を、それぞれ展示予定。会場で作品の販売も行う。
 橋野さんは「日常に格別な『用の美』をもたらす作品の数々を、会場で手に取って見てほしい。実際に『木のジュエリー』と言われるほどの素材の魅力を感じてもらえたら」と話す。柳谷さんは「食と合う、『杉』本来の香と特性に着目して作っている作品を、ぜひ見てもらいたい」と呼びかける。

 開催時間は10時~20時(最終日は17時終了)。入場無料。今月9日まで。

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