猫の認知症への啓発を目的とした「ねこの認知症 写真展」が9月20日から、新宿マルイ本館(新宿区新宿3)3階イベントスペースで開催される。主催は、ペットフード、ペット関連商品の製造販売を手がけるペットライン(横浜市西区)。
開催のきっかけについて、同社の慶徳めぐみさんは「ペットオーナーへのインタビューの中で、『犬の認知症はイメージできるが、猫の認知症はどのような症状か分からない』という声があった。しかし、日本で飼育される猫は長寿化傾向で平均寿命が15歳を超えており、老化による認知機能の低下は避けて通れない。猫の認知症について知ることで、予防や早期発見につながり適切な対応ができるかもしれない。悩んでいる飼い主に少しでも寄り添うことができればという思いから開催に至った」と話す。
同展では、猫写真家・石原さくらさんによる、認知症やその他の病気・疾患と向き合う高齢の猫たちの写真を展示。事前に一般公募で選出した6組の猫と飼い主の元を石原さんが訪れ、それぞれの猫たちの「大切な瞬間」を撮影した。慶徳さんは「猫たちの写真と共に、愛猫の健康を願う飼い主のメッセージも展示する。思い出や愛情がたっぷり詰まっていて、初めて見た時に涙してしまった。6組の猫が、それぞれの年の重ね方をしていて、とても愛らしく思わず笑顔になってしまう」と話す。
写真のほか、猫の認知症について知るコーナーや土産(1日60組限定)も用意する。慶徳さんは「猫やペットだけではなく、家族や周りの人も大事にしようと思えるような温かいイベント。大切な誰かを思いながら足を運んでもらえれば」と来場を呼びかける。
営業時間は11時~20時(24日のみ18時まで)。今月24日まで。入場無料。