北海道の味覚をテーマにしたレストラン「KIBORI(キボリ)」(新宿区歌舞伎町1)が11月30日にオープンした。運営はパートナーズダイニング(西新宿)。
「日帰り北海道体験」をテーマに、北海道の朝取れ鮮魚をメインにした「UMI(海)」(6階)と、ラムのほか牛、豚、鶏のバーベキューを中心にした「DAICHI(大地)」(7階)を2フロアにわたって展開する。同社営業部長の根本康弘さんは「もともと約50年続く居酒屋業態『北海道酒場 北の家族』を運営していて、北海道という地域には長年親しみを感じていた。『東京で一番愛される北海道レストラン』を目指して出店した」と話す。2フロア合わせて店舗面積は430平方メートル、席数は158席。
「UMI」では函館の朝市から直送する魚を使った「本日の鮮魚お刺身盛り(7点)」(2,480円)や、「海の親子ロール(サーモン・イクラ)」(800円)、炉端焼きにした「森の寒サバ 全身1,800円」などを提供する。温かみのある内装で、カウンターには北海道の海の幸もディスプレーする。
「DAICHI」は、ラム肩ロース、ラムタン、ラムランプ、サフォーククロスラムの4種類を盛り合わせた「ラムまみれな仔羊(こひつじ)ファームの肉盛り」(2,740円)や「KIBORIの熊が運んできた生鮭(さけ)のちゃんちゃん焼」(2,420円)、「BBQの締めは自分だけのひとくちチーズバーガー」(300円)などを提供する。両フロア共にコース料理のほか、モーニング・ランチビュッフェなども用意する。
北海道のイメージを持つ木彫りの熊をブランドモチーフにする。開業前に一般募集した「クマファンディング」で集めた100体のほか、取引先や社員が寄せた大小1000頭の木彫りの熊を金色に塗り、装飾として店内に並べる。根本さんは「長く北海道旅行土産の定番だったが、時代の流れとともに居場所を失った印象があった。世界とつながるこの新宿で、置物が持つ歴史や文化と、それを新たに再生させ展示するという表現の融合は、おいしさと遊び心があふれる当店のコンセプトによく合っていると思う。お客さまも毎回その数に驚き、『思ったよりいろいろな形の熊がいる』と、じっくり見てくれている」と話す。
「毎日仕入れる魚が異なるUMIで日々のお薦めに注目したり、DAICHIで肉、野菜、チーズなど土地の恵みを受けた食材を味わったりして楽しんでもらえたら」と来店を呼びかける。
営業時間は、モーニング=8時~11時、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時~23時。