新大久保にあったお好み焼き店「おうさか苑(えん)」の味を引き継いだ「お好み焼幸永 おうさか苑」(新宿区歌舞伎町2、TEL 03-5285-8302)が5月20日、新宿にオープンした。運営は「ホルモン焼 幸永」などの焼き肉店を展開する幸永(新宿区)。
「おうさか苑」は大阪の鶴橋エリアで10年、新大久保で29年間営業し、2017(平成29)年6月に閉店した。同店にほれ込み常連客として通っていた同社社長の平山敬裕さんが「この味を何とか残せないか」と思い、出店を決めた。店舗面積は20坪、席数は33席。
店長の朴寿福さんは「おうさか苑は東京でおいしい関西風のお好み焼きが食べられる店として愛された名店。スタッフは約1カ月にわたり、女将(おかみ)の橋本顕子さんからレシピや技術、心構えなどを直々に指導してもらった。お好み焼きはごく少量の生地にキャベツをたっぷり入れ、ふわふわとろとろな食感に焼き上げていて、素材の優しい甘みやうまみが広がる」と話す。
「おうさか苑」で一番人気があったという「豚玉」(1,100円)は、豚肉を中と外両方に使った鉄板メニュー。ほかに「ネギ玉」(1,210円)や、お好み焼きを同じ生地を使った「めんたいこもんじゃ」(1,320円)のほか、新宿に拠点を置くJFLサッカーチーム「クリアソン新宿」の伊藤克尚選手が考案した「とん平大葉チーズ焼」(770円)などを用意する。焼き肉やごはん類などサイドメニューもそろえる。「特にご飯が付いた『イカわた焼セット』がお薦め。最後に残ったたれをご飯にかけて楽しんでもらえたら」と朴さん。
「これまでのファンはもちろん、『おうさか苑』のお好み焼きをまだ食べたことがないお客さまにも足を運んでもらえたら」と呼びかける。
営業時間は17時~24時。