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新国立劇場でバレエ「マノン」 漫画家・ジョージ朝倉さんら応援イラストも

漫画家・ジョージ朝倉さんが描き下ろした「マノン」応援イラスト

漫画家・ジョージ朝倉さんが描き下ろした「マノン」応援イラスト

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 新国立劇場バレエ団による「マノン」が2020年2月22日、新国立劇場(渋谷区本町1)のオペラハウスで開演する。同劇場での上演は8年ぶり。上演に向けて漫画家らによる描き下ろしの応援イラストも公開した。

過去に上演された「マノン」の舞台 撮影:瀬戸秀美

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 フランスの小説家・アベ・プレヴォーによって書かれた物語「マノン・レスコー」を基にしたバレエ作品。パリを舞台に美しい少女マノンと若い神学生のデ・グリューの恋、マノンの兄や大富豪であるムッシューG・Mの人間模様が展開する。

 同劇場の担当者は「英国が生んだ偉大な振付家、故・ケネス・マクミランによる同作品は10月に上演した『ロメオとジュリエット』と並ぶドラマティック・バレエの傑作。フィギュアスケートのペアのような、難易度の高いリフトもたびたび登場する独創的な振り付けと、ジュール・マスネが手掛ける美しい音楽が融合し、バレエは台詞がない芸術なのに、まるで台詞が聞こえてくるように感じられる」と話す。

 応援イラストは、「溺れるナイフ」や「ピース オブ ケイク」などの作品が映画化された漫画家のジョージ朝倉さんと、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが描き下ろした。「バレエファンにとっては有名な作品だが、普段バレエはご覧にならないという方にも、イラストという形式であれば、より興味を持っていただけるのではないかと考えお願いした」と担当者。

 ジョージ朝倉さんは、著作「ダンス・ダンス・ダンスール」に登場する、クラシックバレエに魅せられ、プロダンサーを目指す主人公の潤平がデ・グリューを、都がマノンを演じる様子を描いた。「官能的なシーンなど大人向けの側面もある作品なので辛酸さんには、独自の切り口でその魅力を表現していただけたらとお願いした。SNS上でも反響をいただき、当作品にも関心を持っていただけたと実感している」と担当者。

 「マノンは『魔性の女』『ファム・ファタル』と呼ばれ、愛と財力両方を得ようとするようなバレエ作品のヒロインでは珍しいほど人間的なキャラクター。破滅へと落ちてゆく恋人たちのドラマは、昨今の昼ドラにまさるに劣らないほど、裏切り、嫉妬など怒濤(どとう)の展開が待ち受けている。バレエファンだけでなく、演劇は見たことがあるけれど、バレエはまだという方にも、楽しんでいただけたら」と来場を呼び掛ける。

 開演時間は上演日に準ずる。チケットは、S席=1万3,200円、A席=1万1,000円ほか。3月1日まで5回上演。

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