新宿御苑(新宿区内藤町、TEL 03-3350-0151)内に2020年3月、「スターバックス コーヒー ジャパン」(品川区)が出店することが明らかになった。同園を管轄する環境省が発表した。
同省は今年6月から7月にかけて、同園のレストハウスにおけるカフェ出店事業者を公募し、事業全体計画をはじめ、レストハウスの内外装改修計画、同園の魅力向上の取り組みへの貢献などさまざまな観点から審査した結果、出店事業者を決定した。
同園は1590(天正18)年に譜代大名、内藤清成が徳川家康から拝領した土地に由来し、1906(明治39)年に誕生した。皇室の庭園として作られたが、戦後国民公園となり一般に解放された。58.3ヘクタールの敷地に風景式庭園、整形式庭園、日本庭園などが広がる。
今年から開園時間が延長になり、桜のライトアップやナイトガーデンパーティーなどの試みも始めた同園。担当者によると、約250万人の利用者の半分は外国人という。カフェがオープンする予定の建物は、風景式庭園と「中の池」の間に立ち、水辺の風景を一望できる場所にある。同カフェの有料敷地内への出店は初めてで、担当者は「オープンする3月はちょうどソメイヨシノのシーズン。多くの方に活用してもらえるような空間になれば」と期待を込める。