豚骨ラーメン専門店を経営する「一蘭」(福岡市博多区)が今春、豚を一切使わない「100%とんこつ不使用ラーメン」を提供する専門店「一蘭 西新宿店~100%とんこつ不使用ラーメン~」を西新宿・小滝橋通り沿い(新宿区西新宿7)にオープンする。
赤いたれを丼の真ん中に浮かばせる「赤い秘伝のたれ」、特殊製法で余分なアクを取り除いて完成させたという「臭みのない豚骨スープ」で知られる同社。カウンター席を個別に仕切り、すだれ掛けで店員との対面を排除した「味集中カウンター」、客の細かい好みに応えるためのオーダー用紙、替え玉注文時にも専用装置を利用するなどの独自の形式を「味集中システム」として特許取得し、近年は外食産業の成功例として紹介されている。
「100%とんこつ不使用ラーメン」は同社の新ブランドとして、アレルギーや宗教上の理由で豚を口にできない人にも楽しんでもらおうと「20年かけ研究開発した自信作」だという。スープには豚の代わりに鶏などを使い、チャーシューは牛で代用し豚骨スープの味わいに近づけたという。麺は通常店と同じものを提供し、従来の天然豚骨ラーメンとの違いも楽しめるようにする。
同メニューの味について、広報担当者は「食材などの情報を知らず新しいラーメンとだけ説明を受けて試食した際、味にこだわっている一蘭ならではのラーメンだと感じた。豚を一切使っていないことなど食材について知ったときは非常に驚いた」と話す。
客席には従来の「味集中カウンター」を採用し、30席での展開となる。店名ロゴでは「No Pork Ramen」と打ち出し、外国人観光客にも分かりやすいようアピールする。
「アレルギーなど、さまざまな理由で豚を食べることができない方はもちろん、一蘭の天然豚骨ラーメンを愛していただいている方やラーメン好きの皆さまにも、ぜひどんな味のラーメンなのか期待していただければ」と来店を呼び掛ける。
24時間営業。